画像引用元:青森米本部 ※無断転載禁止
全国各地のお米ロゴマークを紹介しているシリーズ。今回は素敵な表情と人のイラストが印象的な青森県産のお米「まっしぐら」についてご紹介します。
雄大な青森県の自然の恵みを凝縮したお米「まっしぐら」
青森県は本州の最北端に位置し、十和田八幡平国立公園や八甲田連邦に県南西部には13万ヘクタールにも及ぶ世界自然遺産の白神山地が広がる、国内有数の雄大な自然を擁しています。
そんな青森の大自然は冬には大量の雪が降り積もり、春にその雪解け水が流れ出て、有数の透明度を誇る十和田湖や川の流域では、ブナやミズナラなどの木々が繁茂する森が広がっています。
それらの自然環境が青森の土地を潤し、米産地に適した土壌を作り上げているのです。
青森で生産されるお米は自然が作り出すおいしさを持ち、これまでにもさまざまなブランドが誕生していました。
青森県産ブランド米「まっしぐら」の特徴
2006年に誕生した「まっしぐら」は、青森県の気候との相性が非常に優れいもち病に強いという特性を持ち、現在県内の作付面積が最多となるなど、青森県産米として最もポピュラーになっています。2019年には日本穀物検定協会が行っている「食味ランキング」で特Aを獲得し、その味わいの良さも評価されました。
「まっしぐら」のおいしさは、粘り気が強くはなくあっさりとした味わいから、どんなおかずとも相性が良いとされています。
またひとつひとつのお米の粒がしっかりとしていて、適度な弾力もあり、カレーライスや丼物として提供すると非常に食べ応えがあると外食チェーンなどにも重宝されています。
生産者の想いと希望を表した躍動感あふれるロゴマーク
そんな「まっしぐら」の名前に込められた想いは、青森県産米の味わいや品質の追求に「まっしぐら」に生真面目に、農家の方々が取り組んでいる姿からつけられたそうです。
ロゴマークにもその想いはストレートに表れています。
太陽の光のような金色の稲穂のような中心に位置する黄色の円の上を、伸びやかな人の姿と、そしてあえて大きさにばらつきを持たせ自由なイメージを持つフォントがあしらわれています。
派手さはないものの、生真面目だけではなく、一口「まっしぐら」を食べたときに、そのおいしさに思わずほころぶ笑顔までが見えています。生産者から消費者まで、関わる全ての人たちを笑顔にしてくれるお米というイメージを共有できますね。
参考にしたいポイント
今回の「まっしぐら」の特筆すべき点は、すべてが手書きのようなタッチで描かれていることです。
素朴になりすぎる可能性もある手書きタッチですが、お米と人と自然という限りなくベーシックな素材をモチーフにしたことで、かえって生産者たちの強い主張を感じられるロゴマークになりました。
また独特の文字はひとめで商品が分かります。
こうしたバランスは意外と高度なテクニックではないでしょうか。
ロゴマークを作る際には、一度ベースに立ち返って素朴で単純なデザインと、主張するポイントを整理すると良いかもしれないですね。
参考サイト:青森米本部