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企業の発展を願ったロゴマーク | asics(アシックス)

アシックスのロゴマーク

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、日本を代表するスポーツ用品メーカー「asics(アシックス)」のロゴマークを取り上げます!

1. asics(アシックス)のロゴマークの歴史と由来

アシックスの歴史は、チャレンジの歴史でもあります。1949年、アシックスの前進である鬼塚商会を立ち上げた鬼塚喜八郎が最初に取り組んだスポーツ用品は、当時スポーツシューズの中でも製造が難しいと言われていたバスケットボールシューズでした。その理由は、はじめに難しいハードルを越えておけば、その後のハードルはどんどん越えていけるという、まさにチャレンジに満ちたものでした。

その言葉通り、鬼塚商会はバスケットボールシューズを皮切りに、バレーボールシューズやマラソンシューズなど、さまざまなスポーツシューズを「オニツカタイガー」というブランド名で発売し、販売数も知名度も右肩上がりに伸びていきます。
世界にその名を知らしめたのは、1961年のこと。当時ローマオリンピックのマラソン種目で金メダルを獲得していたアベベ・ビキラが、マラソン大会参加のために日本を訪れた際に、鬼塚喜八郎自らアベベ・ビキラを訪問。裸足のように軽い靴を提供するから、ぜひオニツカタイガーを履いてほしいと説得します。説得を受けたアベベ・ビキラは、オニツカタイガーを履いて大会に出場し、見事優勝を果たします。アベベ・ビキラが優勝したことで、オニツカタイガーのブランド名は世界中に知れ渡ることとなりました。
今ではオリジナルブランドを販売している世界的スポーツ用品メーカー「NIKE」も、創業当初はオニツカタイガーの輸入販売を行っていたことが知られています。

2.asics(アシックス)のチャレンジ精神はロゴマークへ

1977年には、スポーツ用品メーカーの株式会社ジィティオとジェレンク株式会社と対等合併し、社名を「アシックス」に変更します。アシックスとは、「Anima Sana In Corpore Sano(もし神に祈るならば)健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ)」という、古代ローマの風刺作家ユベナリスの言葉の単語の頭文字をつなげたもの。これは、スポーツ業界へ貢献するという企業の思いにつながるとして、経営理念にもなっています。

アシックスのロゴマークは、はじめはロゴタイプのみでしたが、1992年には頭文字の「a」をモチーフとしたシンボルマークが追加されています。このシンボルマークには、基幹事業だけでなく、関連事業も巻き込んだ中で、企業として発展していくという、「スパイラル」という意味が込められています。

企業の発展を願ったロゴマーク | asics(アシックス)
(画像引用元:Wikipedia

これまでスポーツに関わるさまざまな事業にチャレンジし、その地位を築いてきた、アシックスらしいすてきなロゴマークだと言えます。このロゴマークを見るたびに、社員がチャレンジすることの大切さや、将来への発展の重要性を感じることができるという点は、ぜひ参考にしたいですね。

※参考サイト
アシックスの歴史(株式会社アシックス)
スポーツマーケティングの歴史~「アディダス」と「アシックス」に注目して~(明治大学政治経済学部 後藤光将ゼミナール3期生)

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