画像引用元:Mt.RAINIER
森永乳業のチルドコーヒー売上 No.1 ブランドで、四半世紀を超えて愛されるチルドカップコーヒーのパイオニアといえばマウントレーニア。発売されてから今年で30周年を迎えます。
今回は30周年の節目にデザインコンセプトを見直し、ロゴマークとパッケージデザインを現代的に変更したマウントレーニアのロゴマークについて取り上げます。
マウントレーニアの誕生
日本ではコーヒーと言えば喫茶店や自宅などで座って飲むというのが主流だった90年代初頭。アメリカの都市シアトルでは、まちなかや図書館に併設されたショップでコーヒーを買い、持ち歩いて飲むというスタイルが主流でした。
森永乳業は、1993年に持ち歩いて飲めるスタイルのカフェラテ「マウントレーニア カフェラッテ」の発売によってシアトルのコーヒー文化を日本へ紹介しました。エスプレッソにたっぷりミルクを加えたカフェラテは、ほどよい苦味とミルクの優しさが安らぎを与えてくれる、今までに味わったことのない新しいコーヒーとして新鮮に映ったと言われています。まだ手軽に飲める本格的なコーヒすら存在していなかった日本で持ち歩いて飲めるという画期的なスタイルは斬新で、飲み方自体を普及することから始める必要があったそうです。
マウントレーニアの由来と新ロゴマークに込められた想い
画像引用元:un splash
ロゴマークにもなっている山であるレーニア山がカフェラテ発祥の地シアトルの象徴であり、都会の中に顔を覗かせる山が、底に住む人々の安らぎのシンボルであったことから「マウントレーニア」と名付けられました。
新しいロゴマークは『そんなレーニア山のように、変わらず、ゆるがず、そばにいる。そ ういう存在でありたい』という想いがを込められているそうで、従来よりもレーニア山を強調したデザインとなっています。比べてみると、エンブレムが外されたことで、山がぐっと前にでた山主体のデザインへと変更されています。レーニア山のデザインはそのまま活かされているので、普段ロゴをよく見ていない人は並びてみてはじめて気づく事もあるかもしれません。また、通年発売の「STANDARD」パッケージデザインについても、品質のこだわりや高級感を意識したデザインとするため全体をマット加工のメタリックな質感へと大幅に変更されコーヒーとミルクの渦による表現は、それぞれの商品特性を表現した現代的なデザインに変わったそうです。
創業からの想いや歴史を再確認したり、強調するために、これまでのロゴマークを継承しつつ、次なる時代へと進化させていくということもロゴマークをリニューアルする方法の一つですね。
みなさんもロゴマークをリニューアルする際には是非参考にしてみて下さい。FS
参考サイト:
PR TIMES
Mt.RAINIER