(画像引用元:アステラス製薬)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、2013年の医薬品売上高ランキング18位にランクインした「アステラス製薬」のロゴマークを取り上げます!
1.アステラス製薬のロゴマークの歴史と由来
アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢製薬が合併して生まれた製薬会社です。「明日は変えられる。」をスローガンに、過活動膀胱治療薬ベシケアや、免疫抑制剤プログラフ、前立腺肥大症の排尿障害改善剤ハルナールなどを販売しています。
一般的には主力商品の名前よりも、優しいイメージで作られているCMのほうがイメージの強い会社かもしれません。
アステラス製薬という名前の由来は2つあります。ひとつはラテン語の「stella」、そしてギリシャ語の「aster」や英語の「stellar」といった、星を表す単語です。シンボルマークに星のようなデザインがあしらわれているのはそのため。ちなみにこの星は「フライング・スター」と名付けられており、輝かしい未来へと進んでいく星を表しているそうです。
もう一つは「明日を照らす」という日本語。製薬で明日を照らし、明るい未来を作るお手伝いがしたいという同社の想いが強く表れています。
製薬会社はどうしても、日本だけでなく海外にも目を向けていかなくては生き残りが難しい業界です。英語と日本語両方の由来を持つアステラス製薬のロゴマークは、まさに同社が目標とする未来にピッタリの名前ではないでしょうか。
ちなみに「フライング・スター」は、合併前の2社の名前である山之内製薬の「山」と、藤沢製薬の「フ」を掛けあわせた合字にもなっているそうです。
2.合併前のロゴマークといえば?
ちなみに合併前の山之内製薬と藤沢製薬のロゴマークを、みなさん覚えていらっしゃいますか?
山之内製薬は山の形を模したもの、そして藤沢製薬は「F」の字をモチーフにしたシンボルマークを掲げていました。
(画像引用元:JPTopic)
(画像引用元:Wikipedia)
ちなみに第一製薬と三共が合併した第一三共のロゴマークは、両者のメインカラーであるブルーだけが受け継がれたものとなっています。
(画像引用元:第一三共株式会社)
また、田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併した田辺三菱製薬のロゴマークは、合併前のロゴマークとは全く違ったデザインとなっています。
(画像引用元:田辺三菱製薬)
いずれも、合併前のデザインをあまり引き継がず、新しいデザインを採用することで企業の再生や再スタートを表しているように感じます。
今後合併において新しいロゴマークを作成しなければならない場合は、こうした企業のロゴマークを参考にしてみてもいいかもしれません。
※参考サイト
ブランドマーク由来(アステラス製薬)
世界の医薬品メーカーの医薬品売上高ランキング2013年(セジデム・ストラテジックデータ株式会社ユート・ブレーン事業部)