ロゴマーケットでは、企業ロゴをシリーズでご紹介しています。
今回は、企業名や団体名とシンボルマークを組み合わせて使用しているケースをみていきましょう。企業名・シンボルマーク単体ではなく、組み合わせることでよりオリジナリティが高いロゴを作ることができます。
企業ロゴ作成にお悩みの方必見です!
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。
そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
メルカリ
画像引用元:株式会社メルカリ「メルカリ、ロゴデザインをリニューアル」
メルカリは、2018年に従来のロゴから現在のロゴにデザインをリニューアルしました。それと同時に、株式会社メルカリと株式会社メルペイのコーポレートロゴも変更になっています。
フリマアプリのメルカリは、売り買いの「楽しさ」だけではなく、沢山の出品されている商品の中から掘り出し物を見つける「わくわく感」があります。その2つを旧デザインから引き継ぎながら、どんな人にも身近に感じる「フラットさ」、信頼できるマーケットプレイスの「公平さ」を基にリデザイン。それに伴って「mercari」のロゴタイプも変更しています。
注目ポイント
新旧のロゴを比較すると、新しいものはより鮮やかな色を使い、デザインも落ち着いたイメージになりました。さらに、ロゴタイプの文字が少しだけ細くシャープになっています。落ち着いたイメージがあると、安心感や信頼感につながります。
ロゴのリニューアルを行う際には、旧デザインをどうして変更する必要があるのか、どんなイメージを与えたいのかをしっかりと考えましょう。
参考:株式会社メルカリ「メルカリ、ロゴデザインをリニューアル」
GODIVA
画像引用元:GODIVA「ゴディバについて。GODIVAの歴史 コラム」
1926年にベルギーのブリュッセルのマスターショコラティエだったドラップス氏が、自宅の地下室ではじめたチョコレートブランドGODIVA。11世紀のイギリスの伯爵夫人であるレディ・ゴディバの名を冠し、彼女をロゴに用いています。
重税を課そうとする夫を戒めて苦しむ領民を救うため、自らを犠牲にし馬に跨った裸婦レディ・ゴディバ。誇り高き彼女の姿が、GOVIVAの企業名とともにロゴとして使用されているのです。
注目ポイント
チョコレートと馬に跨った裸婦はミスマッチに感じられるかもしれません。しかし、レディ・ゴディバのエピソードに触れ、彼女の勇気と深い愛に感銘したドラップス夫妻の思いを知ることで、ロゴに魅力を感じる方が多いのではないでしょうか。
このように製品やサービスとは一見関係ないと思われるモチーフを起用しても、きちんと物語を共有することで、共感を呼び親しみを感じてもらうことができます。信念を貫くだけではなく、丁寧に説明をすることも大切なポイントです。
参考:GODIVA「ゴディバについて。GODIVAの歴史 コラム」
日本遺産
画像引用元:日本遺産ポータルサイト「ロゴマークについて」
文化庁では、「日本遺産(Japan Heritage)」として、地域の歴史的魅力そして特色を通じて我が国の文化や伝統を語るストーリーを認定しています。そして、有形・無形の文化財活用を推進するため、認定された日本遺産を紹介するパンフレットなどに表示するロゴマークを設定しています。
グラフィックデザイナーの佐藤卓氏が手掛けたロゴマークは、一見日の丸のしたに黒い縦格子が集まっているように見えますが、よく見ると「JAPAN HERITAGE(日本遺産)」の文字になっています。この縦格子の集合はひとつの面を形作っており、日本の遺産を点から線そして面でとらえる「日本遺産」を表現しているのです。
注目ポイント
シンボルマークと企業名や団体名のロゴは数多くありますが、目を凝らさないと団体名が分からないのは珍しいですよね。よく見ると文字になっているので、読みやすく書かれているよりも印象に残ります。気が付いた人が思わず誰かに話したくなる仕掛けがあることで、より認知度をあげる効果が期待できます。
参考:日本遺産ポータルサイト「ロゴマークについて」
おわりに
ユニークなエピソードやインパクトのある、企業名とシンボルマークバージョンのロゴを紹介しました。シンボルマークと企業名を端に組み合わせるだけではなく、思いを込めてデザインすることでよりオリジナリティを高めることができます。
他にもロゴに触れたい方は以下の記事も参考にしてみて下さい。
⇒参考にしたい!わかりやすい企業ロゴ~+キャッチコピーバージョン~