画像引用元:文春オンライン | Facebook
大手企業になればなるほど、その社風を変えるのははなかなか難しいものです。一方で、新たな事業展開をきっかけにしてリスタートし、成功した企業もあります。
特に最近ではロゴマークリニューアルの賛否や成否が、WEBの世界ではあちこちでニュースになるなど、大きな出来事として捉えられるようになりました。
今回は出版界でも重鎮の文藝春秋社が、新たなWEBコンテンツとして立ち上げた「文春オンライン」について、社内の秘話を含めて解説します。
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宣伝用のサイトから脱却し独自でユーザーをつかみとるサイトへ
画像引用元:文春オンライン
1923年(大正12年)に作家菊池寛氏が創刊した雑誌「文藝春秋」。昭和になり国民的な雑誌へと成長し、昭和3年には株式会社文藝春秋となります。その後も「オール讀物」「文學界」などの文芸誌を発行。現代でも度々話題となる芥川賞・直木賞を昭和10年に制定しました。
昭和34年には週刊文春を創刊し、文学だけではなく世の中のトピックにも積極的に切り込む姿勢を見せました。
またスポーツ紙「Sports Graphic Number」を昭和55年に創刊。その後も女性誌「CREA」や松本清張賞の制定など、大きな影響力を誇ってきた老舗出版社といえるでしょう。
そんな文藝春秋社も1999年には「Number Web」を開設し、インターネットを活用した事業を展開し始めます。デジタル化の時代の波が押し寄せるように、文藝春秋社では各雑誌のweb版が次々と誕生したのです。
そして2017年には「週刊文春WEB」「文藝春秋WEB」「本の雑誌WEB」の3つのサイトを統合し、これまでの雑誌の宣伝用のサイトではなく独自で成功するメディアとして「文春オンライン」が誕生しました。
明朝体にこだわった上層部を振り切りゴシック体を採用
2017年1月のサイト開設以来、2021年8月には月間6億PVを突破するなど、快進撃を続けている文春オンライン(参考:PRTIMES)。そのロゴマークは、シンプルでスマートなゴシック体を採用したものになっています。
特にシンボルマークもなく、文字のみ、カラーも白と黒の2色というシンプルさ。実はここには編集部の強い思いが込められていました。
当初、会社の上層部では「文藝春秋」や「週刊文春」に代表されるように、タイトルのフォントは明朝体を使うようにという、強い意向があったそうです。しかし文春オンラインは雑誌に比べて、SNSなどから流入するユーザーも多く、メインターゲットを20代と見込んでいました。
そこで編集部では若い層がライトな感覚で見ることができるようにと、あえてブロック体を採用したということです。
この編集部の思いが当たり、今では月間6億PVという数字を記録。ロゴマークの成功を物語っていますね。
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