(画像引用元:Wikipedia)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、世界に70,000店舗以上を展開し、世界でNo.1の店舗数を誇るチェーンへと成長した、セブン-イレブンのロゴマークを取り上げます!(2022年11月末時点)
1.セブン-イレブンのロゴマークの歴史と由来
日本各地で見かけるセブン-イレブン。日本の情景の中に馴染んでいることから、日本発祥の企業だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、元々は米国を発祥とするコンビニエンスストアです。1927年に氷を販売する「サウスランド・アイス・カンパニー」として創業。サービス向上のために、午前7時(セブン)から午後11時(イレブン)まで営業を行っていたことが、のちの「セブン-イレブン」という名前につながります。
セブン-イレブンとして創業を開始したのは1946年で、そのころからロゴマークは「7」と「ELEVEN(11)」を使った、今と配色や形も大きくは変わらないものでした。その後、1969年には今もおなじみの、緑の資格にオレンジと赤で配色された「7」の数字、そして緑で書かれた「ELEVEn」のロゴマークとなっています。
(画像引用元:Wikipedia)
ちなみに店舗でよく見かける、ロゴマークの横に伸びているバーは、店舗の幅によってサイズを替えることができるようになっており、幅広い店舗展開を図るための戦略をうかがい知ることができます。
(画像引用元: Ryo FUKAsawa | Flickr)
2.「ELEVEn」最後の文字だけ小文字のワケは…
1969年以降、現在も使用されているセブン-イレブンのロゴマークをよく見ると、「ELEVEn」と、最後の文字だけ「n」、つまり小文字表記されていることがわかります。
なぜここだけが小文字の「n」なのか。その理由については諸説あるようですが、ロゴマーク全体の見栄えの問題から、最後の「n」だけをコンデンス体の「n」に変更したという話がよく言われています。
言われてみないとなかなか気づかないものですが、こうした違和感の無さも計算された上でこのロゴマークが作られたなら、かなり完成度が高いロゴマークと言えるのではないでしょうか。
3.セブンイレブンジャパン50周年のロゴマーク
1973年に米国でセブン-イレブンを運営するサウスランド・カンパニーとのライセンス契約を結び、前身のヨークセブンが設立されてから創業50周年を迎えました。(2023年1月現在)今回、50周年を記念してクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏デザインの50周年ロゴマークが作成されました。
画像引用元:Impress Watch
50周年ロゴの「50」の文字は、赤、緑、オレンジのトライストライプで構成されており50年の時の流れと、地域と繋がりながら途切れることなく取り組み続ける持続可能で豊かな循環型の社会の実現をイメージされているそうです。また、「5」と「0」の文字が繋がっていることでインフィニティマーク「∞」を想起させるデザインにより、共創から生まれる可能性が無限大であることを表現したロゴマークだそうです。
こちらの50周年ロゴは今後、様々な情報発信にも使用されるそうで見るのが楽しみですね。
ちなみに日本を代表するクリエイティブディレクターである佐藤可士和氏は、前回ご紹介したこともあるシャトレーゼやユニクロ、国立新美術館のロゴマークを手掛けられていたり、先日発表されたG7サミットのロゴマーク選考会で座長なども務められているものすごい経歴の方です。ロゴマークラボでも「クリエイティブディレクター佐藤可士和氏が作成するロゴに注目!」という特集の記事を書かせていただいていますので、ぜひさまざまなロゴマークをチェックしてみてくださいね!FS
※参考サイト
セブン-イレブン~近くて便利
セブンイレブンジャパン
※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著/ロン・ファン・デル・フルーフト)