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クリエイティブディレクター佐藤可士和氏が作成するロゴに注目!

クリエイティブディレクター佐藤可士和氏が制作するロゴに注目!

ユニクロ・楽天・Tカードなど、誰もが親しんでいるロゴを作ったクリエイターである佐藤可士和氏。

今回は、クリエイティブディレクターとして活躍する佐藤氏の作成したロゴに触れながら、沢山の人に親しまれているロゴにはどんな秘密があるのか考えてみましょう。

佐藤氏のロゴ作成のポイントもご紹介するのでお見逃しなく。

※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。

  そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。

ロゴは、コミュニケーションツールのひとつ

佐藤氏はビジネス+ITのインタビュー『佐藤可士和氏に聞く「ロゴ」とは何か? デザインの「作り方」のポイント』の中で、ロゴ作成のポイントを語っています。

ロゴには、企業ロゴ、商品のロゴ、サービスのロゴなど多彩な種類があり、目的や機能が異なります。そのため、ロゴ作成で参考にする際には、目的を明確にし同じ目的を持って作られたロゴをみるのが重要なポイントです。

ロゴには企業や団体の思いや商品の特徴やコンセプトが凝縮されています。ぱっとみただけでそれらを理解してもらう役割を担っているのです。つまり、ロゴはコミュニケーションツールのひとつでもあります。

長く愛されるためには「耐久性」が大切

20年・30年前に作られたロゴをみて、古さを感じることはありませんか。流行に乗ってインパクトのあるロゴを作ったとしても、長年使い続けられなくては意味がありませんよね。大切なのは「耐久性のあるロゴ」を作ることなのです。

また、イメージとしての耐久性も重要なポイントです。どんな使われ方をしても同じイメージが保てなくては、多彩な媒体で使用することができません。

それでは実際に佐藤氏が手掛けたロゴをみていきましょう。

参考にしたいロゴの例:楽天

画像引用元:楽天グループ株式会社「楽天、グローバル統一ロゴのデザインを一新 」

佐藤氏は、楽天のCCD(チーフクリエイティブディレクター)を長年に渡って務めており、楽天グループ全体のクリエイティブに携わっています。さらに、デザインを作るだけではなく「楽天デザインラボ」の立ちあげなど、多彩なクリエイティブを発揮しているのです。

新しい統一ロゴは、漢字の「一」がモチーフになっており、次のステージに向かう姿勢を象徴しています。さらに、「A New Start / はじまり」「Unity / ひとつになる」「Be the Best / 一番・最高」「Only One / 唯一」の4つの意味が込められています。常に時代の先端を行く存在であることを伝えるために、シャープなデザインに変更されており、スピーディーかつ革新的なイメージです。

多彩なサービスの各種ロゴは、サービスに合った色を使用しています。多様性に富んだ個性を表現するだけではなく、「ハピネス」と「明るい未来」を信じる姿勢も表した色使いです。

ベースとなるデザインが同じなので統一感があり、楽天グループのサービスであることがひと目でわかるのも魅力のひとつです。

参考:楽天グループ株式会社「楽天、グローバル統一ロゴのデザインを一新

参考にしたいロゴの例:国立新美術館

ソース画像を表示

画像引用元:国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO「シンボルマーク・ロゴタイプ」

国立新美術館は、シンボルマークに「新」の文字を使用しています。全てのエレメント、全ての角が開かれた窓のようであり、「新しい場」を示しています。「美術と社会、美術と人々との新しい関係、新しい未来を築きたいという願い」を込めて作られました。

シンボルカラーは、建築家・黒川紀章氏が国立新美術館の建築で採用使用した、日本の伝統色である緋色と消し炭色を用いています。ベースの色は決められていますが、今後の運用に関する色は自由で無限とされているのも特徴のひとつです。これは、幅広い事業内容かつコレクションを持たない国立新美術館ならではの戦略といえます。

参考:国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO「シンボルマーク・ロゴタイプ

おわりに

佐藤氏のデザインしたロゴは、他にもTポイントカード、ユニクロなど、私たちが日ごろ親しんでいる企業やサービスばかりです。

多くの人に愛されるロゴを作りたい方は、ぜひ佐藤氏の作った他のロゴにも触れてみてください。コンセプトや考え方がいかに重要か気づくとともに、ロゴ作成の奥深さと魅力に気付くことができます。

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