1.はじめに
数ある診療科目の中で、最も多くの医師数を抱えるのが内科です。こうした背景もあり、業界自体は飽和状況、エリアによっては内科クリニックの激戦地とも言える場所も存在します。
また、たとえ周囲に内科が少ないエリアであっても、人口の減少により、今後十数年の間に経営が難しくなる場所も。内科のあるクリニックや医院などは、今後何らかの工夫なしでは生き残れない時代に突入しているといえます。
そんな「内科クリニック戦国時代」にあって、ここ数年他クリニックとの差別化を図る方法の一つとして、コンペサイトやロゴマーケットなどのロゴマーク販売サイトなどでロゴマークを作成している内科クリニックや医院が増えているように感じます。
そこで今回は、内科クリニックのロゴマークの傾向や事例をご紹介します。
Point:内科クリニックのロゴマークの傾向や事例をご紹介
2.内科クリニックのロゴマーク、その傾向と事例
内科クリニックのロゴマークを調べてみると、他診療科目以上にロゴマークのコンセプトをホームページなどで公開しているところが多いことに気が付きます。総合病院などでもロゴマークのコンセプトを公開しているところはありますが、クリニックや医院でこうしたサイトを設けているところは多くはありません。それだけ、ロゴマークが他クリニックとの差別化ツールとして活用されていることを示しているのかもしれません。
それでは実際にコンセプトを公開している内科クリニックのロゴマークをいくつかご紹介します。
まずご紹介するのは、は「パンの木」をモチーフにしたロゴマークを掲げているうちはら内科クリニックです。
(画像引用元:うちはら内科クリニック)
パンの木はポリネシア原産のクワ科の樹木で、大きいものだと15mにもなるそうです。この樹木は果実は食料として、そして樹皮は生活のさまざまなアイテムを作り出すためにハワイで重宝されており、クリニックもこのパンの木のように、地域に根づき、人々の生活に欠かせない場所でありたいという想いが込められているそうです。
地域のために尽力したい、地域の人々に愛されたいという想いが、とても強く伝わるすてきなロゴマークではないでしょうか。
また、久保内科クリニックのロゴマークも、クリニックの将来のビジョンを反映したロゴマークが掲げられています。
(画像引用元:久保内科クリニック)
糖尿病内科を有する久保内科クリニック。糖尿病治療は患者さんの「我慢と努力の上に初めて成り立つ」ものだが、その闘病生活の中には、時には苦しく、時に辛いこともあり、常に頑張り続けるのは難しいと綴っています。
だからこそ、辛い冬を過ごしても春には新しく芽吹く若葉のように、患者さんのやる気を育てられるようなクリニックでありたいという想いから、ロゴマークに若葉が採用されているそうです。
若葉の下に描かれているオレンジのCはクリニックのC、そして若葉に欠かせない土を表しています。そして若葉の上に描かれた水色のローマ字病院名は雨を表しており、患者さんのやる気を生み出す環境づくりにも力を入れたいという想いを表現しています。
患者さんを全力で支えたいという、クリニックの想いがとても強く現れたロゴマークだと言えます。
他にもさまざまな内科クリニックが、ロゴマークのコンセプトをホームページ上で公開しています。これからロゴマークを作成するなら、デザインだけでなくコンセプト作成にも力を入れ、広くその意図を後悔してみてはいかがでしょうか。
Point:内科のロゴマークはコンセプトを重視しているところが多い
3.まとめ
■内科戦国時代に突入した昨今、内科クリニックにとってロゴマークは他クリニックとの差別化を図るためのツールとして重宝されている ■ロゴマークのコンセプトをサイトで公開しているところが目立つ ■地域密着やクリニックの特徴、患者さんへの関わり方や将来のビジョンをロゴマークに込めているところが多い |