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そんな意味があったのか!と唸る出版社のロゴマーク2選

そんな意味があったのか!と唸る出版社のロゴマーク2選

1.はじめに

書店やコンビニなどで何気なく購入している雑誌やマンガ、小説。その背や裏表紙、見返しなどを見てみると、必ずと言っていいほど出版社のロゴマークがついています。本の主役はあくまで内容ですから、あまりロゴマークをじっくり見たことのない方も多いと思いますが、出版社のロゴマークの中には、深い意味を持ったものが多く見られます。
そこで今回は、「そんな意味があったのか!」と思わず唸ってしまう、出版会社のロゴマークを3つご紹介します。

Point:深い意味を持つ出版社のロゴマークを2つご紹介

2.理念を表したロゴマーク

筆者が考える『良いロゴマークの条件』、それは、一見するだけでは気づかない「ある工夫」がなされていて、それを発見した時、「実はね…」と思わず人に話したくなる魅力を持っているものだと考えています。
そんな『良いロゴマーク』の条件を持つのが、光村図書のロゴマークです。

そんな意味があったのか!と唸る出版社のロゴマーク2選
(画像引用元:光村図書

主に教科書などを販売している光村図書のシンボルマークが表すのは、実はかざぐるま、しかも「つながる かざぐるま」なんです。

そんな意味があったのか!と唸る出版社のロゴマーク2選
(画像引用元:光村図書

主に教科書などを販売している光村図書では、かざぐるまの芯棒を人間力、そして4つの羽を「話す・聞く・読む・書く」という一連の言語活動に見立てており、これを同社の教育の理念としています。シンボルマークは、同社の教育理念がつながっていくことで、教育や文化が次世代につながっていくことを、かざぐるまが連なる様子に見立てたもの。まさに見るものを「なるほど」と唸らせる、素晴らしいロゴマークではないでしょうか。

Point:会社の理念と次世代への希望をかざぐるまで表現

3.詩から言葉を引用しロゴマークにすることも

ソフトバンクのロゴマークが、坂本龍馬率いる海援隊のロゴマークをモチーフにしていると言う話はよく知られていますが、同じように歴史上の人物の言葉や書籍から社の精神を引用し、それをロゴマークのモチーフとする企業も少なくありません。そんな企業の一つが、岩波書店です。

そんな意味があったのか!と唸る出版社のロゴマーク2選
(画像引用元:岩波書店

岩波書店のロゴマークといえば、人が歩いているように見えるこちらのデザイン。実はこの人物、種を巻いているというのはご存知でしたか?
このロゴマークの由来となったのは、イギリスのロマン派詩人・ウィリアム・ワーズワースの『ロンドン・一八〇二年』という詩の中にある、「低く暮し、高く思う」という一節。この言葉は、「労働は神聖である」という考えを持っていた同社の創業者・岩波茂雄氏によって、社の精神を表す言葉として選ばれたもので、デザインはフランスの有名画家・ジャン=フランソワ・ミレーの「種まく人」をモチーフにしています。

「労働は神聖である」という言葉を表すだけでなく、読書によって何かを生み出す力を得てほしいという想いも伝わってきそうなロゴマークですね。

他にも出版社のロゴマークには、なるほどと思わせるものが数多くあります。今後本を購入した際は、ぜひロゴマークもチェックしてみてくださいね。

Point:会社の精神だけでなく、種をまいて何かを生み出してほしいという意味も感じられる

4.まとめ

ユウ局員 ■出版社のロゴマークには、深い意味を持ったものが多い

■企業の理念を意外なアイテムでうまく表したものも

■詩の一節をロゴマークのモチーフにするのもひとつの方法
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