(画像引用元:Barbie | バービーのマテル公式サイト)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、50周年を機に、初代ロゴマークへの回帰を図ったバービー(Barbie)のロゴマークを取り上げます!
1.バービーのロゴマークの歴史と由来
世界的に人気の着せ替え人形として知られるバービー。実はバービーを作っている企業は「バービー」ではなく、マテル社という米国の玩具メーカーです。バービーという名前は、創業者のルース・ハンドラーの娘から取ったもの。ちなみにバービーのボーイフレンド「ケン」の由来は、同じく創業者の息子の名前からつけられています。
発売当初からセクシーなプロポーションとおさげのカール巻きが特徴だったバービー人形。そのため初期のロゴマークの頭文字「B」の下の部分は、カールしたようにくるんと丸められています。
また、元気なイメージを持たせるために、ポップで明るいスクリプト体が使用されていることも、バービーの初期ロゴマークの特徴。おしゃれさも同時に醸し出す、まさにコンセプトにピッタリのロゴマークとなっています。
その後、時代とともにバービーのロゴマークは8回以上変化していきますが。全体的にポップなイメージという点と、メインとなるカラーはほとんど変わっていません。ここまでロゴマークが変わっているにもかかわらず、発売当初のイメージが変わらないように感じるのは、時代の流れが変わっても、バービー人形のコンセプトは変わらないという、制作側の意図があったのかもしれません。
2.原点回帰を果たしたバービーのロゴマーク
1969年頃に登場した初代ロゴマークですが、1992年には初代よりも少し固いイメージに変わっています。しかし、2000年には原点回帰し、ポップなスクリプト体を再度採用しています。原点回帰した理由は明らかになっていませんが、それまで時代に合わせて変化していたバービーの戦略が、大きく変わった時期だったのかもしれません。
企業の方針や商品のイメージを変えるために、ロゴマークをリニューアルする企業は少なくありません。その意図はさまざまですが、創業時の気持ちを思い出そうという意味でロゴマークを創業時のものに戻すところが多いようです。また近年、レトロなデザインが復刻していることも大きな要因の一つになっているようです。
昔使用したものをリバイバルすることは、決して悪いことではありません。企業内で方針転換を図る際や、新たなことにチャレンジする際、創業当時の熱い思いを忘れないでいたいなら、ロゴマークから原点回帰を図ることもひとつの方法なのかもしれません。
※参考サイト
Barbie | バービーのマテル公式サイト
※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)