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ロゴマークと地方自治体の取り組み【北海道編】

ロゴマークと地方自治体の取り組み【北海道編】

みなさんは、自分が住んでいる自治体の取り組みをご存知でしょうか?地方自治体では、特産品のPRや地域の特長を伝えるなど、地方創生のための活動がなされています。

今回は北海道の自治体が力を入れる素敵な取り組みと、その推進の為に取り入れられたロゴマークをご紹介します。

※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。

日本遺産認定を目指して――小樽市

北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽のロゴマーク

画像引用元:ロゴマークが決まりました。(「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」) | 小樽市

北海道の北西に位置する小樽市。札幌市内からほど近く、観光地としても人気があります。オルゴールやガラス工芸、酒蔵などが有名です。

そんな小樽市では、小樽市日本遺産推進協議会によって日本遺産認定を目指した取り組みが行われています。

地域の歴史的魅力や特色(ストーリー)を、【「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」「民の力」で創られ蘇った北の商都】というキャッチコピーとしてまとめ、それを市民と共有し、育てていこうというプロジェクトです。

ロゴマークは市民の一般応募から、小樽市内の企画制作会社に所属する女性の案が選ばれました。まさにキャッチコピーどおりの、あたたかなデザインです。

小樽市では、応募の会ったその他のデザインについてもyoutubeで公開しています。こうした取り組みも「民の力」を広く伝えるPRと言えるかもしれませんね。

参考:小樽市公式ホームページ

高速道路が完成。もっと多くの人に訪れてもらいたい――釧路市

ウェルカム道東道!! オールくしろ魅力発信キャンペーンのロゴマーク 

画像引用元:北海道釧路総合振興局のホームページ

北海道の東に位置する釧路市。平成26年から27年にかけて道東自動車道が延伸するまで、札幌市から車で約6時間、JR線を使っても45時間かかるなど、都市部への移動が簡単ではありませんでした。

延伸をきっかけに訪れやすくなった『くしろ』の魅力を多くの人に知ってもらい、足を運んでもらうため「ウェルカム道東道!! オールくしろ魅力発信キャンペーン」を展開したそうです。

このキャンペーンのシンボルとして、シンボルマークとキャッチフレーズをそれぞれ公募し、選ばれたものを組み合わせてロゴマークが誕生しました。

マーク全体は北海道をシンボライズし、赤いラインは道東自動車道の延伸を表しています。水色は「く」、赤色は「し」、緑色は「ろ」の文字を表現しているそうです。各色はそれぞれ、海や川、人、自然を意味しているそうです。細かな部分の遊び心が、キャッチフレーズの「わくわく」の表現にもぴったりハマっています。

参考:北海道釧路総合振興局のホームページ

唯一無二のにほんのてっぺん”――宗谷地方

宗谷総合振興局のロゴマークを制定しました

画像引用元:超!!旬ほっかいどう

北海道最北端の市である稚内市を含む181村で構成された宗谷地方。平成29年、現在の宗谷総合振興局の前身となる宗谷支庁が開庁して120年目の節目に、「宗谷」を広める取り組みの一環としてロゴマークを制定しました。

デザインは、もともと宗谷総合振興局発行のローカル誌「宗谷ひと図鑑」で使用していたロゴマークをベースにリニューアルしたものだそうです。

参考:超!!旬ほっかいどう

地元の名物をたっぷり用いたロゴマーク――空知地方

北海道空知地域創生協議会 ロゴマーク

画像引用元:「北海道空知地域創生協議会」ロゴマーク・キャッチコピーの決定 – 空知総合振興局地域創生部地域政策課

平成28年に設立された「北海道空知地域創生協議会」のロゴマークです。この協議会では、空知総合振興局と空知管内24市町が連携して様々な課題解決に取り組んでいます。

ロゴマークのデザインは「空知」の漢字の中に、名物である「お米」「お酒」「石炭」「雲」などのモチーフを組み込んだものとなっています。

キャッチコピーの「そらち・デ・ビュー」には下記3つの意味が込められています。

  1. 「空知」を知ってもらうため、これからいろいろなところに「空知」が「デビュー」 していく。
  2. 観光客や移住者等に「空知」へ「来て・見て・食べて・住んで」等といったことを「デビュー」してもらいたい。
  3. 「空知」の「view(眺め・景色等)」を楽しんでもらいたい。

参考:空知総合振興局のホームページ

地域のさらなる発展を願って――オホーツク地方

オホーツクのシンボルマーク

画像引用元: オホーツクAI – オホーツクのシンボルマーク – オホーツク総合振興局地域創生部地域政策課

平成19年に東京農業大学のオホーツクキャンパスにて開催された「第5回オホーツク・シンボル委員会」にて選定されたロゴマークです。なんと、審査員の満場一致で決定したそうです!

このロゴマークは北海道と「オホーツク」の文字を、オリジナルカラー「オホーツクブルー」を用いて繋いだようなデザインとなっています。

オホーツクが位置する箇所はサケを名物としてかたどり、その尾の部分はみずみずしい新芽や自然を表現しています。また、植物が大地から大空に向かって芽生え成長していく力強いイメージから、「将来へのさらなる発展」などをシンボライズしています。

ロゴマーク自体のデザインも素敵ですが、「オホーツクブルー」というオリジナルカラーを制定し、ロゴマークにも取り入れているところが特徴といえます。

参考:北海道オホーツク総合振興局のホームページ

個性豊かな自治体のロゴマーク

北海道の各自治体の取り組みと、ロゴマークをご紹介しました。ロゴマークの制定には地域住民の一般公募で決定したものも多く見られます。自治体が一方的にプロジェクトを推し進めるのではなく、地域全体が一丸となって地域の魅力を広めていこうと取り組む姿が見えるようでした。

みなさんのお住いの地域でも何か取組みがあった際には、ロゴマークが使われているか、またどんなロゴマークなのか、ぜひチェックしてみてください。

北海道に関するロゴマーク記事には以下のようなものもあります。ぜひ併せてチェックしてみてください。

わかりやすくて伝わりやすい!北海道新幹線のロゴマーク決定

一目見たら忘れない!旭川の地酒用シンボルマーク決定!

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