(画像引用元:泰国屋 楽天市場店)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、主力のタイヤ事業だけでなく、ガイドブック「ミシュランガイド」の発行でも知られる「MICHELIN(ミシュラン)」のロゴマークを取り上げます!
1.MICHELIN(ミシュラン)の歴史とロゴマークの由来
ミシュランのロゴマークを語る上で欠かすことのできないのが、マスコットキャラクター「ミシュランマン(ビバンダム)」の存在です。
(画像引用元:パーシュートキッズ)
ミシュランマンは1898年に誕生した、タイヤの体を持ったマスコットキャラクター。創業者のミシュラン兄弟が、積み上がったタイヤを見て「人間のようだ」と話したことが、誕生のきっかけとなっています。
現在は炭素でゴムを強化した、黒いタイヤが当たり前になっていますが、ミシュランマンが生まれた当時はまだこの方法が発見されていなかったため、今も体は白いままとなっています。
(画像引用元:Wikipedia)
今では愛らしい顔をしたミシュランマンですが、そのデビューはホラーコミックさながらの姿で見るものに大きなインパクトを与えました。しかし、まだタイヤのパンクが頻繁に起こっていた当時らしく、パンクで困っている人を、自分の体に付いているタイヤを与えることで助けるという広告もあるなど、心優しいキャラクターで親しまれました。
ミシュランマンが誕生する以前から、ミシュランはロゴマークを持っていましたが、ミシュランマン誕生以降は、複数のミシュランマンが登場する、さまざまなパターンのロゴマークが作成されており、それは1930年代に、ロゴマークに登場するミシュランマンの数が一人になるまで続きます。
現在は、挨拶をするように片手を挙げたミシュランマンが、ミシュランのロゴタイプの傍らに立っているものが主流となっていますが、今でもミシュランマン単体で使用されることもあります。
シンボルマークやマスコットキャラクター単体で、使用している企業や団体の名前がすぐに思い浮かぶというのは、それだけ人々に企業の認知度が高い証拠でもあります。ミシュランはまさに、キャラクターの認知度をうまく企業のイメージアップ、認知度アップに反映させた、良い事例かもしれません。
※参考サイト
※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)