1.はじめに
私たちの日常生活では、さまざまなロゴマークがいたるところに使われています。しかし、普段何気なく目にしているロゴマークの中には、多くの人が意味を知らなかったり、勘違いしているものもあるようです。
どんなマークが勘違いされやすいのか、意味が伝わりにくいのかを知ることは、ロゴマークを作成する上での大きなヒントになります。
そこで今回は、身の回りにあるロゴマークの中から、実はあまり本当の意味を知られていないものや、勘違いされやすいものをご紹介します。
Point:身の回りにあるロゴマークから、意味の伝わりにくいものや勘違いされやすいものを紹介
2.意味が伝わりにくいロゴマーク
人口総スマホ時代と言われる昨今、よく見かけるようになったのがブルートゥースのロゴマークです。
(画像引用元:Wikipedia)
ブルートゥースの綴りは「Bluetooth」、ロゴマークもなんとなく青の背景に白い歯が書かれているような気もするため、このロゴマークが一体何を表しているのか、ブルートゥースとは一体何なのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
ブルートゥースとは近距離で使用できる無線規格の一つで、名前とロゴマークの由来は「ハーラル・ブロタン」という歴史上の人物に由来しています。この人物は、かつて2つの国を平和的に統合したことで知られており、このロゴマークは「業界やデバイスの違いにかかわらず、さまざまな場所でブルートゥースの機能が必要とされてほしい」という想いが込められているそうです。
なぜこのロゴマークがハーラル・ブロタンを表すのかについては「実は「青い歯」じゃなかった!Bluetoothマーク」をお読みください。
ブルートゥースのロゴマークの由来を知れば、「だからあの形なのか!」と納得できますが、あの名前やロゴマークだけでは、少し意味が伝わりにくいかもしれません。
勘違いされやすいロゴマークというのは、名前だけで意味が伝わらないものや別の意味を持っているもの、そして、ロゴマークをひと目見ただけでは、その意味が伝わりにくいものが当てはまるかもしれません。
Point:名前だけで意味が伝わらないものや別の意味を持っているものや、ロゴマークだけではその意味が伝わりにくいものは、本当の意味がわかりにくくなる
3.勘違いされやすいロゴマーク
本当の意味が伝わりにくいと言う意味では、グリーンマークとエコマークの違いが挙げられるかもしれません。
(画像引用元:公益財団法人 古紙再生促進センター)
(画像引用元:エコマーク事務局)
なんとなく「環境にやさしい」というイメージがある2つのロゴマークですが、この2つは何が違うのか、皆さんはご存じですか?
グリーンマークは古紙の利用拡大や回収を推進するために、1981年に作られたロゴマークです。トイレットペーパーおよびちり紙は100%、コピー紙及び新聞紙については50%、それ以外の紙を使った製品であれば40%、原料に古紙が使われていた場合、古紙再生促進センターの承認を受け、このロゴマークを付けることができます。ノートの裏表紙などで見かけることが多いのはこのためです。
一方、エコマークは「環境保全に配慮した商品」「環境への負担が少ない商品」などにつけられるロゴマークで、財団法人日本環境協会が認定した商品のみにつけることができるものです。
どちらも「環境に配慮した」という点では同じですが、グリーンマークは古紙のみに関するもの、エコマークは商品を問わないという点が大きく異なります。似たようなロゴマークがある場合も、意味が正しく伝わらなくなってしまうようです。ロゴマーク作成の際は、こうした注意ポイントを念頭に置いておくと良いかもしれません。
Point:似たようなロゴマークがあると、正しく伝わりにくい
4.まとめ
■名前だけで意味が伝わらないもの、別の意味を持っているものなどは、ロゴマークだけではその意味が伝わりにくい ■似たようなロゴマークがあると正しく伝わりにくい |