(画像引用元:クラウドワークス)
世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」。
今回は、長野県茅野市北山で生産されている伝統野菜「糸萱かぼちゃ」のロゴマークが決定したというニュースをご紹介します。
長野県では、信州で脈々と受け継がれている地域種、いわゆる伝統野菜とその食文化を守り伝えていくことを目的とした「信州の伝統野菜」制度を導入しています。認定されている伝統野菜の中には野沢菜や松代一本ねぎ、穂高いんげんなども含まれており、地域を代表するブランド野菜として取り扱われているものも多くあります。
そんな「信州の伝統野菜」として、2014年1月に認定を果たしたのが、今回ご紹介する糸萱かぼちゃです。
糸萱かぼちゃは明治時代以降から北山の糸萱地区で栽培されてきたもので、暑さに弱いため、寒冷地や標高の高い場所でのみ栽培されてきた品種です。その特徴は、大きな見た目とはギャップのある、他のかぼちゃにはない素朴な甘さと繊細な食感。一般に流通しているかぼちゃとは違った甘味を持つため、スープやスイーツの材料として用いられることも多いそうです。
この糸萱かぼちゃをブランド化し、より多くの人に知ってもらうために作られたのが、以下のロゴマークです。
(画像引用元:クラウドワークス)
高級感を前面に押し出したこのロゴマークは、シールとしてかぼちゃ本体や加工品に貼付されることを前提に作られており、はがれにくく、かつシールの曲がりが気になりにくい円形のデザインが採用されています。
使用用途を考えてロゴマークを作成するのはとても大切なこと。
「デザイン」というと、一般的には形や色、構成などといったビジュアルがイメージされがちですが、デザインという言葉には、使用用途や使い勝手を考慮するということも含まれています。これはある意味ビジュアル面よりも重要なポイントで、用途に沿わないものは、ロゴマークであれ工業用品であれ、すぐに使われなくなってしまいます。
ロゴマークは長く使われていけばいくほど、洗練され人々の中に浸透していくもの。たくさんの人たちに、長く愛されるロゴマークを作成したいなら、ぜひこうしたポイントを押さえた上でロゴマークを選定してみてくださいね。