1.はじめに
バイク離れが激しいと言われている昨今、既存ユーザーからの支持を得つつ、新規ユーザーの獲得を目指すのが難しい時代となりました。これはバイクメーカーだけでなく、関連アクセサリーなどを販売している企業も同様ではないでしょうか。
バイクといえば、印象的なのがそのロゴマーク。メーカーファンの中には、ロゴマークに一種のステータスを感じている方も多いのではないでしょうか。バイク業界再生のポイントは、もしかするとロゴマークにあるのかも?
そこで今回は、世界のバイクメーカーのロゴマークを調査し、その傾向やマネしたくなるすてきな事例をご紹介します。
Point:世界のバイクメーカーのロゴマーク その傾向と事例をご紹介
2.バイクメーカーのロゴマークの傾向
今回は、現存しているバイクメーカー16社のロゴマークの傾向について調査しました。
ロゴマークを並べてみると、赤を使ったロゴマークが多いことが分かります。ホンダやBSA、aprilicaやPGOなどがその主たる例です。スズキやカワサキなどもロゴマークに赤を使っているほか、KTMはオレンジ地、ハーレー・ダビッドソンはオレンジ・白・黒など、比較的明るい色を使う傾向があるようです。
赤やオレンジは、エネルギッシュなイメージを持つほか、活力をイメージさせる色として知られています。バイクにかけるユーザーの熱い想いやエネルギッシュな想いをイメージして選ばれているのかもしれません。
また、翼をモチーフにしたロゴマークが多いことも、バイクメーカーのロゴマークの傾向の一つ。ホンダやBSA、Clevelandなどがこの傾向に当てはまります。
バイクメーカーのロゴマーク全体の傾向としては、走行時の爽快さや熱い想いが込められているような印象を受けました。
Point:赤を使用しているロゴマークが多い
3.有名バイクメーカーのロゴマーク 事例紹介
ここでは日本を代表するバイクメーカーの一つ、ホンダのロゴマークについて取り上げます。
(画像引用元:モトショップクワハラ)
イニシャルをモチーフにした自動車のロゴマークとは異なり、イラストを採用しているホンダのバイクのロゴマーク。バイクについてあまりご存じない方の中でも、比較的認知度の高いロゴマークではないでしょうか。
このロゴマークは「勝利の女神」ニケの翼の翼をモチーフにしています。実はホンダのバイクのロゴマークは、過去何度か変更されているのですが、かつてはニケの姿が描かれているものもありました。
ニケの翼をモチーフにしたのは、バイク事業を世界へ羽ばたかせるという、ホンダの創業者・本田宗一郎の強い想いが込められているといいます。また、車のロゴマークとバイクのロゴマークが異なる理由としては、どちらの開発者も、自身が携わっている商品に誇りを持ってほしいという想いが込められているのだとか。
企業の強い想いが込められたホンダのバイクのロゴマークは、現在世界のさまざまな場所で見ることができます。ホンダはロゴマークに込めた想いの通り、バイクの世界的メーカーへと成長しました。企業の想いがこもった、素晴らしいロゴマークではないでしょうか。
Point:ホンダのバイクのロゴマークには世界へ羽ばたくという意味が込められている
4.まとめ
■バイクメーカーのロゴマークは、赤色を使っていることが多い ■翼をモチーフにしているところも多く、爽快感や情熱などがイメージできるものが多い |