画像引用元:小学館ノンフィクション班+デジタル
長く愛されてきたロゴマークをリブランディングとともに変更する企業は、2020年前後でかなり増加しました。そこには時代背景などにより、新しさや未来へと期待を込める意味も含まれています。
一方で長年愛用するロゴマークをかたくなに使用し続けるケースも、もちろんたくさんあります。
非常に印象深いものや世の中の話題をさらったロゴマークなどは、新しくすることでイメージが弱くなる可能性もあり、もともとの個性を貫く方が企業としてのアイデンティティと好意的に受け止められることも多いですね。
そんなロゴマークの変化ですが、今回のものは新たにリニューアルしたものではありません。なんとロゴマークが動いたことで大注目されたケースです。
歴史ある出版社、小学館の親しみのあるロゴマークの冒険物語をご紹介します。
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
Contents
児童向け学習雑誌から様々な人生のステージに合わせた出版物を刊行
1927年(昭和2年)創業の小学館。もうすぐ創業して1世紀を迎える老舗の出版社です。
小学館は創業当時から児童向けの学習雑誌を出版し、「小学五年生」「小学六年生」、続いて「小学四年生」と学年ごとの雑誌を刊行してきました。
近年では児童向けだけではなく、幼児向けからファッション誌やライフスタイル氏、週刊誌、コミック本、さらに書籍でも多くのベストセラーを生み出しています。
人生の中でターニングポイントとなるシーンに合わせて、結婚、出産・育児、幼児、児童、コミック、週間マンガ雑誌、絵本、図鑑、百科事典、実用書、そして電子図書へと、それぞれのタイミングで人が求める知的好奇心を捉えた出版物で、長年企業としても愛されてきました。
そんな小学館のロゴマークは「勉強マーク」と言われ、1927年に誕生しました。小さな男の子と女の子が勉強机に向かって勉強をしている姿だと言われています。
ロゴマークが動き出す!世の中をビックリさせた一大事件!
小学館のロゴマーク「勉強マーク」と言えばこちらですね。
画像引用元:小学館
2018年の元旦の読売新聞で、小学館は突如としてこんな冒険を始めました。
画像引用元:FINDERS
お行儀よくお勉強をしていたあの男の子と女の子が、立ち上がり動き出したのです。これには世の中の人たちはビックリしました。
「読むぞ、一年生」というコピーとともに、男の子と女の子が宇宙や空や海底へと冒険して、幻の生き物や未来のロボットなどと遭遇する世界が描かれています。
本の世界には想像を超えた冒険が待っているという、「小学一年生」から新1年生へ向けたメッセージだそうです。
そしてさらに驚かされたのが、この広告が動画になったことです。
動画引用元:小学館「小学一年生」読むぞ、一年生。 – YouTube
男の子と女の子は影絵で描かれ、どんどん物語の世界へと冒険を続けていきます。
このロゴマークの展開により、子供たちへ本の素晴らしさを伝えたとして、この広告は2018年の「読売出版広告賞」も受賞しました。
とても夢があって、ワクワクする気持ちを伝えてくれる広告でしたね。また、このPRがきっかけで、もともとのロゴマークが再び注目を浴びるという効果ももたらしてくれました。
ひとつのロゴマークからこんなに世界が広がるということを教えてくれた作品です。
参考サイト
小学館
FINDERS
ブランディングマガジンSINCE
小学館「小学一年生」読むぞ、一年生。 – YouTube
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