画像引用元:TURUMIこどもホスピス
企業の理念やビジョンを形にした存在であるロゴマーク。良いロゴマークは自社のメッセージを伝えるのに役立つだけではなく、企業の価値を高めることにも繋がります。
そんなポジティブな効果を与えてくれるロゴマークですが、良いロゴマークを作成するためには知っておきたいポイントがあるのです。
ロゴマークラボでは、優れた制作例からロゴマーク作成のポイントをまとめ、皆さんにお伝えしています。今回は、TURUMIこどもホスピスを取り上げます。
TURUMIこどもホスピスのロゴマークの歴史
TURUMIこどもホスピスは、難病の子どもとその家族をケアする国内初の専門施設です。2016年に大阪の鶴見緑地公園内で設立されました。ホスピスというと穏やかな最期を迎えるための施設とのイメージが一般的ですが、こどもホスピスは難病を抱えたこどもの「生きる」を支える施設という点で特徴があります。
笑顔が表現されたロゴマークの左目には、鶴見(TURUMI)の頭文字である「T」が使われています。ホスピスが別の地域に変わると、この左目である「T」の文字も変形できるようなっており、それぞれの地域の顔としてロゴが展開できるように設計されています。
ロゴ作成の参考にしたいポイント
TURUMIこどもホスピスのロゴマークで参考にしたいポイントは、デザインのバランス感覚です。
ロゴマークは、にっこりと笑いかける親しみやすいデザインに仕上がっています。これは「重い病気を持つこどもたちを支える施設が各地で誕生し、それぞれの場所で笑顔が生まれてほしい」とのメッセージが込められています。
しかし、難病のこどもたちを支援する施設という性質上、真摯な姿勢も大切にしなければなりません。両立が難しい「笑顔」と「真摯」の要素をどのように成立させているかというと、配置のバランスです。親しみのある笑顔を、堅実な配置とバランスの良い配色によって表現することで、ユニークさを出しながらも誠実な印象を受けるデザインにしているのです。
また、カラフルさや派手さを抑えた優しい風合いのカラーを取り入れることで、柔らかくも真面目な雰囲気を演出しているのもポイントといえるでしょう。
細部にまで凝らされた工夫
TURUMIこどもホスピスのロゴマークは、配置だけではなく、構成する各要素にまで工夫が凝らされています。文字の濁点を丸い点に変更したり、曲線の角を丸めたりといった工夫です。それによって、柔らかさが増しており、表情が豊かなロゴになっています。
また、ロゴの「H」の文字にまつ毛に見立てた線が付け足されていることで、ウインクしている印象を見る人に与えます。細部にまで行き届いた配慮と絶妙な配置のバランスによって、親しみやすさ、ユニークさ、真面目さが高度に融合したデザインとなっているのです。
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