ロゴを作成するなら沢山のユーザーに認知され、愛されるロゴマークがいいですよね。
ここ最近は、シンプルなロゴデザインが好まれる傾向があります。その理由には
・覚えやすい
・ターゲットを問わない
・時代を問わずに愛される
の3つが挙げられます。
今回はそれぞれの理由を解説しながら、シンプルなロゴが増えている理由をご紹介します。
シンプルなロゴが増えている理由
ここ最近は、有名な企業もシンプルなロゴデザインへと変更する傾向があります。
iPhoneなどを取り扱っているアップル社のロゴマーク。
以前は、カラフルなりんごマークでしたが、現在は単色のりんごマークへ変わり、かなりシンプルかつスタイリッシュになりました。
ではなぜ、シンプルなロゴが増えているのでしょう?
「シンプルなロゴ=かんたん」?
シンプル=簡単だと思いますか?
答えは逆で、実は難易度が上がります。デザイナーにとって、ロゴマークがシンプルになればなるほど、デザイン作成が難しいのです。
ではなぜ、デザインが難しいのにも関わらず、シンプルなロゴマークが増えているのでしょうか?
それは、近年のデバイスの変化が影響しているといえるでしょう。
紙媒体が主流だったアナログ時代から、スマートフォンやパソコンを始めとするデジタルに移行しています。
・データ量を減らしウェブページの読み込みを速くする
・アプリのアイコンに使用する
・どんなデバイスからでも同じように表示できるようにする
という狙いもあり、近年はシンプルなデザインが主流です。
ほとんどの企業は有名になればなるほど、シンプルなデザインに変更する傾向があります。
それでは、これから「シンプルなロゴデザインが好かれる3つの理由」をお伝えしていきます。
1.覚えやすい
まず、シンプルだと覚えやすいですよね。
実は、複雑すぎるデザインは記憶に残りにくいとされています。
一瞬で目を惹き、人間の記憶に残すためには、覚えやすさ、分かりやすさ、シンプルさを満たした印象的なデザインが必要です。
例えば、「マクドナルド」や「UNIQLO」のロゴは、みなさんすぐに頭の中にイメージできるのではないでしょうか。
これらは道路から見える看板、お家で見かけるテレビCM、新聞広告などでも視覚的に見つけやすく、覚えやすい色や形です。ここから、各企業ブランドを思いおこせる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろんWEB上やアプリなどでもわかりやすい、目につきやすいシンプルな素晴らしいデザインです。
2.ターゲットを問わない
シンプルでわかりやすく、洗練されたデザインは、年齢や世代、性別や国籍を問わず幅広く、ターゲットを問いません。
例えば、世界的に展開している「スターバックス」のロゴといえば、丸い緑色とセイレーンが印象的ですよね。
創業以来、数回ロゴをアップデートして現在に至っています。
その中で、色数を減らしたり、「STARBUCKSCOFFEE」の文字をなくしたりと非常にシンプルに変化しているものの、セイレーンのモチーフは変わっていません。
ですが、緑とセイレーンという、コーヒーとはかけ離れた組み合わせのインパクトが、人々の中に強い印象を残し、愛され続けています。今やロゴを見るだけで、スターバックスと認識されるほどにブランドとして確立しています。
では逆に、色や形が煩雑なデザインだとどうなるでしょうか。
ある一定のターゲット層には、非常に気に入ってもらえるでしょう。しかし、その他の大多数のターゲットにはロゴマークをなかなか覚えてもらえなかったり、なんとなくイヤだと思われてしまうかもしれません。それどころか、印象にも残らない可能性もあります。これではせっかくのロゴマークが全く活かせませんね。
3.時代を問わずに愛される
トレンドを追いかけたデザインは、時が経つと時代の流れに取り残されて、古く見えてしまいます。
一方で、洗練されたシンプルなロゴデザインは、何年経っても魅力が色あせることなく、どんな時代でも愛されるでしょう。
実際に多くの企業が、長年に渡り同じロゴマークを使用し、「ブランド」そのものとして確立しています。
また時代に合わせた変化が必要な場合は、軸がぶれないように上手くマイナーチェンジをしています。
SNSで話題になった企業としては、「クロネコヤマト」のロゴリニューアルです。
2021年4月1日、これまで64年間愛されてきたクロネコのマークを、色合いと特徴はそのままに、シンプルかつ洗練されたロゴデザインに変更しています。
これから新サービスや新事業を展開する想いが込められているそうです。
このようなロゴを作成するためには、じっくりリサーチを行い、他社のロゴと比較しながら、検討を重ねることが大切です。
まとめ
シンプルなロゴが好まれる3つの理由をお伝えしました。これらのポイントをおさえて、ターゲットや年代を問わずに長年愛されるロゴマークを作りましょう。
一方で、汎用性・メッセージ性が高いシンプルなロゴだからこそ、デザインはしっかりと考えることが大切です。
こちらについては、また別の記事で詳しくご紹介します。