ロゴマークラボ | ロゴを制作する上で知っておくと役立つ情報を発信!

ロゴマークに企業の想いを乗せよう

ロゴマークに企業の想いを乗せよう

1.はじめに

近年、ロゴマークを採用する企業が増えています。ロゴマークは企業をイメージさせる、とても大切なものです。しかし、なぜロゴマークが必要なのか、どんな役割を果たしているのか、その意味を理解しておかないと、後で「もっと考えとけばよかった…」なんて後悔することも。
そこで今回は、実際の企業ロゴを例に、ロゴマークに企業の想いを乗せることの重要性を考えます。

2.なぜ企業ロゴが必要なのか

日本でも人気のある炭酸飲料水・ペプシ。2010年には日本円にして約1億円を掛けて、ロゴマークを刷新したことでも話題となりました。ペプシだけでなく、ロゴマークに莫大な費用をかける企業は少なくありません。ではなぜそこまでして、企業ロゴが必要なのでしょう。それはロゴマークだけで、企業の理念や創業時の思いなどを、比較的簡単に社内外に伝えることができるからです。

例えばみなさんが商談で、はじめてある会社を訪れたとします。会社案内を渡された場合、その場である程度目を通すと思いますが、企業理念や社長の言葉など、長い文章が書かれた部分よりも、企業のロゴマークに目が行くことが多いのでは。そこから話が広がり、相手企業の理念や創業当時の話などを、商談相手の口から聞くこともあるかもしれません。

もちろん企業理念や社長の言葉などは、相手企業を知る上ではとても大切な要素の一つです。
ただ、短い時間で見るものの興味を惹きつけるには、長い文章よりもロゴマークのようなイラストやデザインのほうが、印象に残りやすいのです。

このようにロゴマークは、相手の目を瞬時に引きつけることから、企業の象徴として捉えられることも少なくないのです。

Point:ロゴマークは目につきやすく、印象に残りやすい”企業の象徴”

3.企業ロゴマークには企業の思いをのせよう

近年ロゴマークを掲げる企業や団体は増えていますが、なかには「なんとなく選んだ」「特に意味を持たせていない」と答えるところも少なくありません。確かに、モチーフとしてロゴマークを使用していることもありますよね。

しかし、せっかく目につきやすいものだからこそ、企業の理念や創業時の思い、商品・サービスに対するこだわりを持たせておきたいもの。というのも、消費者の中には、企業名は覚えていなくても、ロゴマークだけは思い出せる…なんて方も少なくありません。ブランディングイメージ構築のためにも、ロゴマークには意味を持たせておいたほうがよいでしょう。

Point:ロゴマークは商品名や企業名よりも消費者に覚えてもらいやすい

4.企業ロゴで伝えられること

とはいえ、何でもロゴマーク一つで伝えられるわけではありません。あまりに多くの意味をロゴマークに乗せてしまうと、結局何を伝えたかったのか、相手に伝わらないなんていうことも。そこで有名企業のロゴマークを引き合いに、企業のロゴマークを使ってどのようなことを伝えられるのか、どのような効果が得られるのか見てみましょう。

1.企業理念や商品・サービスに対する考え

会社案内やコーポレートサイトを見ないと、なかなか知ることのできない企業理念や商品・サービスに対する考え方。ロゴマークにこうした意味をもたせれば、企業への安心感や信頼感につなげることができます。

例えば世界規模で物流サービスを展開しているフェデックス・コーポレーションのロゴマークには、Eとxの間に矢印が隠されています。これは、物流サービスのスピードや正確さを表すものとして、意図的に含まれています。

fedex_logo
画像引用元:Wikipedia

ちなみにこの矢印、少々わかりにくくなっていますが、これも戦略の一つ。矢印の存在に気づいた人が、知人や友人に「実はフェデックスのロゴマークにはね…」と、思わず伝えたくなるように、あえてわかりにくくしているんだとか。
今では当たり前になった、口コミ戦略を以前から取り入れた素晴らしいロゴマークだと言えます。

Point:商品・サービスに対する思いを伝えるだけでなく、一工夫加えてクチコミ効果を狙うものも

2.将来への展望

世界規模の企業になる!という野望を持って企業を設立したとしても、それを商談のたびに相手に伝えて回るのは、ちょっと恥ずかしいですし、「態度がでかい」なんて思われてしまうかもしれません。そんな時にはロゴマークに思いを託してみては。

amazon_logo
画像引用元:Wikipedia

今や世界的通販サイトとなったアマゾン・ドット・コム。米国のガレージで創業した小さな企業でしたが、創業者であるジェフ・ベゾスは、創業当時から世界に通用する企業に成長させるための戦略を練っていたと言われています。
そんなアマゾン・ドット・コムのロゴマークには、ジェフ・ベゾスの思いが十二分に込められています。
ロゴマークのaからzへ伸びる曲線。これはニヤッと笑う顔…ではなく、「aからzまで網羅する」、つまり何でも揃う通販サイトという意味が込められています。
書籍通販から始まったアマゾン・ドット・コムですが、実はこうした野望が込められていたんですね。

Point:企業に込めた内なる野望や展望をロゴに込めてみては

3.創業時の思いや扱っている商品・サービス

創業者にとって、会社は子供のようなものといいます。ロゴマークは、そんな思いを社員や取引先に伝えるという意味でも利用することができます。

BMW_logo
画像引用元:Wikipedia

自動車メーカーとして知られるBMWは、その昔ドイツ軍向けに飛行機などを製造・販売していました。
ロゴマークの中心にある十字はプロペラを指し、青色は空を指しているそうです。

Point:企業を代表する商品や、創業当時に作っていた商品をロゴにこめるのもひとつの方法

5.ロゴマーク作成はブランディングの第一歩!

ロゴマークは単なるモチーフではなく、企業を表すとても大切なもの。場合によっては企業イメージを左右することも。
単純にかっこよさやかわいさだけで決めてしまうのもいいですが、せっかくですから今回ご紹介した企業のように、ブランディング戦略の一つとして利用してみてもよいのでは。
企業の出発点を示したり、今後のブランディング戦略の一環として、ぜひすてきなロゴマークを選んでくださいね。

6.まとめ

■ロゴマークは企業の理念や創業時の思いなどを、比較的簡単に社内外に伝えることができる
■ロゴマークはブランディングの第一歩として、企業の思いをのせて考えよう

ページTOPへ戻る