ロゴマークに関して、その良し悪しを評価するのはなかなか難しいですね。さまざまなデザイン賞などで表彰されるロゴマークには、それぞれに「さすが!」と思わせる理由がありますが、専門的な知識がないと判断するのは難しいものです。
では素晴らしいロゴマークとはいったいどんなものなのでしょうか。
よく言われることは、ひと目見てその企業や商品、サービスなどが分かるロゴマークで、このケースは見た人の印象、主観になります。
またロゴマークをリニューアルしたことで、会社のコンセプトがより明確になり社員のモチベーションが上がり、結果的に営業利益も上がったなどといったケースもありますね。
さらに高く評価されるのが、一見何を表しているかが分からないけれど、記憶に強く残り時間がたっても印象深く感じられるロゴマークです。
こちらも結果的にはそのロゴマークが表す企業や商品などの印象が強く残ることになりますので、ロゴマークとしての存在感が高まっていると言えますね。
そんな印象の強いロゴマークで事務所のイメージさえも刷新することに成功した例として、岡山県の横野崇司法律事務所のロゴマークがあります。
新しい弁護士のあり方を見据えて地域密着で法的サービスを行う横野崇司法律事務所
2009年に岡山県岡山市に開設した横野崇司法律事務所。
代表弁護士の横野氏はもともと神奈川県出身でしたが、岡山県に根を下ろして弁護士活動を続けてきました。
「敷居が高い」「一見さんお断り」などと言った法律事務所のイメージを払拭し、身近で親しみやすい法律事務所を目指しています。
例えるなら大病院ではなく、近所のクリニックの医師のような存在が理想だそうです。
また横野崇司法律事務所に所属する弁護士は、非常に明るく・気さくで、生真面目で難しい人という弁護士のイメージを、いい意味でかなり裏切ってくれると評判です。
横野氏の「横」と出身地・横浜の「横」をモチーフしていたトータルデザイン
画像引用元:QUADESIGNstyle
こちらが横野崇司法律事務所のロゴマークです。同じ岡山市在住のアートディレクター田中雄一郎氏のデザインスタジオ「QUA DESIGN style」が手掛けています。
なんと言っても目を引くのが真ん中のシンボルマーク。
これは横野氏の「横」と出身地・横浜の「横」の文字を、そのまま横に倒した形がモチーフになっています。
さらに中の格子のような模様は、開かれた新しいタイプの事務所を目指すというコンセプトから「窓」を開ける様子や、アイデンティティや信頼性を表現するために「印鑑」をイメージした形となっているそうです。
とてもデザイン性の高いロゴマークとなっていますね。
ひと目見たら忘れられない、そんな効果的なロゴマークのひとつの例としては、とても良い参考例になると思います。
また、業種別で士業のロゴマークが気になるという方は過去にご紹介させていただいているタグの中から「ロゴマークラボ 士業」のページをご覧頂いてもロゴ作成の良い参考例になるのではないでしょうか。
参考サイト
横野崇司法律事務所
QUADESIGNstyle