画像引用元:テルモ
日頃から目にすることの多いロゴマークですが、皆さんの記憶に残りやすいロゴマークとそうでないものがありますよね。
人々に覚えてもらいやすいロゴマークには秘密があります。その秘密を知っているとロゴマーク作成で得をするかもしれません。
そこでロゴマークラボでは、世に出ている良質なロゴマークを参考に、作成するうえでのポイントをご紹介しています。
今回取り上げるのは、テルモのロゴマークです!
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
テルモのロゴマークの歴史
テルモは東京都渋谷区に本社を持つ日本の大手医療機器メーカーです。医療機器以外に医薬品や栄養食品も手掛けています。「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、160を超える国と地域に医療機器やサービスを提供しています。
世界の医療現場への貢献を加速させるなか「イノベーションへの挑戦」をコンセプトとして、2014年にロゴマークのリニューアルしました。昔はロゴマークは下記のようなデザインでした。
画像引用元:テルモ
ロゴ作成の参考にしたいポイント
参考にしたいポイントは、「昔の価値」と「新しい価値」の融合です。
テルモは、これまで築き上げた価値を大切にしながら、新たな価値を提供するための挑戦も大切にしています。その二つを集約したものが新しいロゴマークです。
リニューアルされたロゴマークでまず注目したいのが、左から右に引かれた赤いラインです。
内から外へと細くなるラインからは風を切るスピード感と、外界へ向かっていく広がりを見る人に与えます。これは「イノベーションへの挑戦」を象徴しており、医療現場に新たな価値を提供するとの思いが込められています。
また、ラインのカーブは地球の弧の表現でもあり、グローバル化を迅速に進めていく決意の表明でもあるのです。
赤色と緑色で企業の思いをプラス
テルモは、自社のメッセージを色によっても表現しています。
新ロゴマークのラインには赤色が用いられていますが、赤色からは血液や太陽などが連想されることから、生命や情熱といったイメージを見る人に与えます。そのため、ロゴの赤色には患者さんの生命やテルモの従業員の熱意という意味が込められているのです。
また、赤色には挑戦のイメージもあるため、新しい価値の創出を目指すテルモの思いにも通じるカラーだといえるでしょう。
企業名を表すTERUMOの文字には緑色が使われています。これは、テルモが築き上げてきた価値を、これからも引き継いでいくとの意思の表れです。筆者は、旧ロゴマークでも使われていた緑色を使うことで、これまでの価値を継承するという意思を示したのではないかと思いました。
このように、形や色使いによって新旧の企業メッセージを見事に表現したものが、テルモの新しいロゴマークなのです。
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