ロゴマーケットでロゴをお探しの方の中には、「ナチュラルテイスト」「無添加」などをキーワードにショップやブランドの展開をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。デザインを工夫すれば、こうした安心安全の訴求をロゴマークで行うことができます。
今回は“ナチュラル”な印象を持たせる「色」にスポットを当ててご紹介します。
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
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ナチュラルな印象を持たせるには?
「ナチュラル」の意味を辞書で引くと、「自然であること。天然であること。飾り気や誇張のないこと。また、そのさま。」と説明されています。つまり、余計なものがなく、ありのままの自然の状態を指しているのです。
ロゴを使ってチュラルな印象を持たせるためには、飾り気のない、できるだけシンプルなデザインが適切でしょう。柄や文字などの装飾だけではなく、色によっても印象は左右されます。ここからはナチュラルな印象を持たせるにあたっておすすめの色についてご紹介していきます。
自然派におすすめのカラーテイスト
これからご紹介する「ナチュラルカラー」と「アースカラー」は、名前の通り自然界になじみのある色を用いているため、温かさや居心地の良さ、安心感を与えるのに適しています。では、それぞれどのような色なのか見ていきましょう。
1 ナチュラルカラー
ナチュラルカラーは天然繊維そのままの色を指します。例えば綿や麻、羊毛などを思い浮かべるといいでしょう。具体的にはオフホワイト、生成り、ベージュ、アイボリーなど、白っぽい色がこれにあたります。
2 アースカラー
アースカラーとは、生命力の強い大地を表したような色のことをいいます。
地球の大地の色、つまり植物や木々、土、地層などの自然界に存在する色はアースカラーと言えます。具体的にはブラウン、テラコッタ、カーキ、モスグリーン、オリーブなどが該当します。
上記はファッションのコーディネートにも取り入れられており、特に女性に人気が高く、親しみのある色合いです。
おすすめの色の組み合わせ
先にお伝えしたカラーを取り入れたいけど、1色だけでは物足りない…。でも何色と何色を合わせたらいいかわからない…。そんな方へ向けておすすめの組み合わせをご紹介します。
「ナチュラルハーモニー」という配色パターンをご存知でしょうか。自然界によくみられる法則に則り、自然な調和を生む配色と言われています。
例えば、青々と茂る木の葉に光が当たると影ができます。光の当たっている部分に対し、影の部分は当然暗くなりますね。実はこのときに光の当たった明るい葉は黄色が強まって見え、逆に陰になった暗い葉は青色が強く見えているのです。
このように、同系色の組み合わせであっても「黄色みを強くした色」と「青色を強くした色」を使うことで、色の差を生みながらも自然な印象や安心感を与えることができます。
ナチュラルハーモニーは同系色を組み合わせる
また配色の際には同系色を組み合わせることがポイントです。例えば対称色となる黄色と青紫色を組み合わせると違和感が出ることがあり、ナチュラルハーモニーとは呼べません。失敗しないためには近い色合い同士で配色しましょう。
ナチュラルテイストな色を取り入れた企業例
実際にナチュラルな印象を生み出すのに成功しているロゴをいくつかご紹介します。
ナチュラルキッチン
画像引用元:NATURAL KITCHEN
アースカラーであるブラウンに、グリーンの差し色でまとまりのある配色です。オンラインページでは生成りとブラウンをベースに使うことで自然を連想させ、統一感を持たせています。
スターバックス
画像引用元:WorkshipMAGAZINE「スターバックスのロゴの歴史。”海の怪物”モチーフに、いまでは文字すら要らなくなった」
スターバックスはSDGsの視点からサスティナブルにこだわった店舗展開に力を入れています。オリーブに近い緑色を使うことで自然に寄り添う印象を与える他、利用客がリラックスできる空間も演出しています。
ナチュラルローソン
画像引用元:ナチュラルローソン「コンセプト」
過去にロゴマーケットでもご紹介したことのある、ナチュラルローソンのロゴマークです。「自然の恵み」「実り」「収穫」「大地の香り」をイメージしたモチーフを彩るのは、ワインが由来の「バーガンディーレッド」です。力強く濃い赤色を用いることで、生命力の強さ、自然そのままのイメージが伝わってきます。
こだわりや
画像引用元:こだわりや「こだわりやのこだわり」
こちらはブランドロゴではなく、数種類あるオリジナル商品の特徴を表すマークになります。すべてナチュラルカラーで統一され、やわらかくて優しい印象を与えています。
以上、オーガニックショップ等の事例を集めてみましたが、共通点として色づかいが単色または2色以内で抑えられています。
使う色はなるべく最小限を意識すると、落ち着いた印象を与えることができそうです。
おわりに
ナチュラルな雰囲気を作るカギは、色が握っているといっても過言ではありません。
改めてポイントのおさらいをしましょう。
・自然界を連想させる色をつかう。
・ナチュラルハーモニーを意識した配色にする。
・シンプルが一番。2色以内にまとめると落ち着いた印象に。
どんな色がいいか悩んだ際はぜひ参考にしてみてください。
情報ソース
O-DESIGN CHANNELS「【色彩学】自然の秩序からみる色彩調和」
INTERIOR FORCE「居心地の良さ抜群のアースカラー・ナチュラルカラーインテリア32選」