1.はじめに
ロゴマークを作成する際、同業他社のものや、有名企業のロゴマークを参考にするという方は多いでしょう。
しかし、ロゴマークにどんな意味が込められているのか、どんな想いで作られたのかという背景までチェックして、参考にするロゴマークを選ぶ方は少ないのではないでしょうか。
将来への展望や企業の成り立ち、商品のコンセプトなどが込められているロゴマークもありますが、中にはあまり何も考えずに、作り手(依頼主)のインスピレーションだけで作られているロゴマークもあります。
もちろんインスピレーションを大事にすることは、時に大切なことですが、できれば想いが込められたロゴマークを参考にしたいですよね。
それなら有名ベンチャー企業のロゴマークを参考にしてみては?
これはあくまで筆者の感覚ですが、有名ベンチャーは自社のブランディングについてしっかり考えている企業が多いと感じます。ブランディングを考える上で、ロゴマークの存在はとても重要なもの。デザインはもちろん、その意味についてもしっかり考えた上で作成されたロゴマークは、他とは違った存在感を持ちます。
そこで今回は、有名ベンチャー企業2社のロゴマークをご紹介します。
Point:有名ベンチャー企業のロゴマークは、自社のブランディングなどについて考えられて作られたものが多い?
2.進化を表したロゴマーク
まずご紹介するのは、2015年4月に新ロゴマークを発表したサイバーエージェントです。
以前のサイバーエージェントのロゴマークといえば、同社が提供している代表的WEBサービス「Ameba」と同じものが使われていましたが、今回はコーポレートロゴとブランドロゴが別のデザインとなっています。
(画像引用元:ITmediaニュース)
どちらも以前のロゴマークを踏襲しながら、新しい姿へと進化。元々「Ameba」という言葉には、環境に対して臨機応変に対応しながら成長していこうという想いが込められているそうですが、まさに以前のロゴマークから進化したようなイメージがありますね。
ちなみにこのロゴマークは、デザイナーのNIGO®氏によって制作されたものですが、同社の藤田社長はこのロゴマークに対して『構築したものを捨てる潔さ、気合い』を感じたとも語っています。
以前のデザインを踏襲しつつ、しかし全く形が異なるからこそ、このデザインが採用されたのかもしれませんね。
※参考サイト:CyberAgent by NIGO
Point:進化と過去にとらわれない新たなスタートを表している
3.カスタマーをつなぐロゴマーク
続いてご紹介するのは、スマートフォンを利用してクレジット決済ができるという画期的なサービスを提供しているコイニーのロゴマークをご紹介します。
(画像引用元:コイニー)
コイニーのロゴマークは、リーダーを使って決済を行う実質の利用者と、利用者のお客様という2種類ののカスタマーを表しており、その間をコイニーがつないでいるさまを全体で表現しているそうです。
決済サービスのロゴマークというと、少し固めのイメージがありますが、コイニーのロゴマークはどちらかと言うと、少し柔らかめのデザインとなっています。
元々コイニー自体が、親しみやすいサービスを目指していたため、ロゴマークにもそのイメージが反映されたと考えられます。
Point:カスタマーをつなぐ、親しみやすいロゴ
4.まとめ
■ロゴマーク作成の参考にするなら、コンセプトがしっかり考えられたロゴマークを選ぶのがオススメ ■有名ベンチャー企業のロゴマークは、コンセプトがしっかり考えられているものが多いと感じる |