1.はじめに
近年のゆるキャラブームもあり、イメージキャラクターを作成しようと考えている方は少なくないでしょう。なかには、この機に一緒にロゴマークも作ってしまおうという方もいらっしゃるかもしれません。そんな時話題になるのが「ロゴマークとイメージキャラクターの違い」です。「ロゴマークとイメージキャラクター、両方必要なの?」と、上層部から責められてしまった経験を持つ方もいらっしゃるのでは?
そこで今回は、ロゴマークとイメージキャラクターの違いについて考えてみました。
Point:ロゴマークとイメージキャラクターの違いとは
2.ロゴマークとイメージキャラクターの違い
まずは厳密な意味について考えてみましょう。
「ロゴマークとは何か、改めてじっくり考えてみました。」でもご紹介したとおり、ロゴマークとは『自社を印象づける必須ツール』であり、辞書を引くと以下のように説明されています。
和製英語。社名や商品などを、ブランドイメージを印象付けられるようデザイン文字を用いて図案にしたもの。
一方、イメージキャラクターを大辞林 第三版で調べてみると、以下のように説明されています。
特定の企業や商品のイメージの向上のためにその広告に起用される人物。
ロゴマークの用途はさまざまですが、イメージキャラクターは企業や商品の広告塔として使われることが主な目的となっているようです。こうした背景があり、最近では熊本県のイメージキャラクター「くまモン」のように、規約に則っていれば比較的自由に使用できるものなどもあります。
また、ロゴマークは企業や商品のイメージを、何らかの形で表すものであり、形について制約があるわけではありませんが、イメージキャラクターの場合は、「キャラクター」と名前が付いていることもあり、何らかの生き物の形をしていることが多い傾向にあります。なかにはロゴマークの中にイメージキャラクターを用いているところもあります。
これらをまとめると、ロゴマークは企業や商品を象徴するものとして使われるもの、イメージキャラクターは主に販促や広報のために使われるものであり、別のものとして考えておいたほうがよいでしょう。
Point:ロゴマークとイメージキャラクターでは役割が異なる
3.どちらも必要?それとも?
ここで気になるのが、ロゴマークとイメージキャラクター、どちらも用意する必要があるのか、それともどちらか一方だけで十分なのかという点です。
前述のとおり、イメージキャラクターは広告塔という役割が強いため、キャンペーンやイベントなどで販促活動を行う予定がある場合は、イメージキャラクターを用意しておいたほうがよいでしょう。
一方ロゴマークは、企業や商品を象徴するものとして使われるものですから、企業のアイコンとして、イメージキャラクターとは別に持っておいたほうがよいでしょう。実際、イメージキャラクターを持つ企業・商品を見てみると、イメージキャラクターとは別にロゴマークを用意しているところが多いようです。逆にイメージキャラクターを持つところで、ロゴマークを持っていないというケースはあまり見かけません。
Point:ロゴマークとイメージキャラクターは別々に用意しておいたほうが良い
4.まとめ
■ロゴマークは企業や商品を象徴するもの。イメージキャラクターは広告塔として主に用いられるもの。 ■ロゴマークのみ用意しているケースは多いが、イメージキャラクターのみを用意しているケースは少ない |