1.はじめに
いざロゴマークを作ろうと思っても、何から始めていいのかわからないという方は多いもの。実際、ロゴマーク作成の際には、デザインだけでなく、コンセプトや使用用途など、事前に決めておくべきことは意外とたくさんあります。
何から手を付けていいのかわからなかったり、具体的にどういったデザインにすべきなのかお悩みなら、まずメインカラーを決めてみてはいかがでしょうか?
今回はメインカラーからロゴマークを考えるための参考として、寒色系をロゴマークに使用した際の効果や、実際の使用事例をご紹介します。
※関連記事:【事例あり】メインカラーからロゴマークを考えよう! 〜暖色系〜
Point:寒色系のロゴマーク その色がもたらす視覚的効果と使用事例をご紹介
2.寒色系がもたらす効果とは
寒色系とはその名の通り、青などの見ていて寒々しく感じる色のことを指します。
寒々しいと表現すると、あまりいいイメージが湧いてこないかもしれませんが、寒色系(特に青)は、集中力を高めたり、精神や感情を落ち着かせたりする効果があります。海や空を見て心が安らぐのは、こうした効果も一因していると言われています。
また、青は清潔さ・誠実さなどを表す色としても使われているため、世界的に見てもビジネスに関係するロゴマークのメインカラーとして使われていることが多いようです。ロゴマークではありませんが、リクルートスーツや警察官の制服に紺色が使われているのは、青が視覚的にもたらすこうした効果を期待しているとも言われています。
また、同じく寒色系のグレーは控えめで上品、落ち着いた雰囲気を持っており、自己主張のない協調性のある色として使われているようです。
誠実さを表したい時や協調性を主張したいときには、ロゴマークに寒色系を使用してみてはいかがでしょうか。
Point:寒色系は誠実さや冷静さ、協調性や上品さを表す色
3.寒色系ロゴマーク事例
それでは実際に、寒色系をメインカラーとして使用している企業のロゴマーク事例をご紹介します。
企業のロゴマークによく用いられる寒色系ですが、最近では特にSNSや写真・動画共有サイトのロゴマークに使われていることが多いようです。
例えば日本でも有名なTwitterやFacebookのロゴマークは、どちらも寒色系をメインカラーとしています。他にもLinkedinやvimeo、Flickrなど、さまざまなSNSや写真・動画共有サイトのロゴマークが、寒色系を採用しています。
(画像引用元:http://dtp.jdash.info/archives/new-facebook-logo-download)
また、海外の自動車メーカーのロゴマークにも、寒色系をメインカラーとしたものが多数見られます。こうした傾向は、業界の流行りと言っても良いかもしれません。
(画像引用元:Wikipedia)
(画像引用元:世界ランキング統計局)
その他の業界に目を向けてみると、スポーツ関連企業のロゴマークにも、寒色系を採用したものが多いようです。これは、熱狂した観客の前で冷静さを持ち合わせながら最高のパフォーマンスを行わなければならないスポーツ選手たちをターゲットにしているからなのかもしれません。
(画像引用元:Wikipedia)
(画像引用元:Wikipedia)
他にも寒色系のロゴマークを使用した事例は多々ありますので、ロゴマークのアイデアが出ない場合は、寒色系を切り口にして作成してみてはいかがでしょうか。
Point:SNS関連企業や海外の自動車メーカー、スポーツ関連企業のロゴマークとして使われていることが多い
4.まとめ
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■寒色系は誠実さや冷静さ、協調性や上品さを表すのにおすすめの色 ■企業ロゴは寒色系が多い傾向にある ■特にSNSや海外の自動車メーカー、スポーツ関連企業のロゴマークに寒色系が用いられることが多い傾向にある |