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病院・クリニックのロゴ作成のポイント

病院やクリニックでは、ロゴを使用するケースが多くあります。

全国の医療施設の数は増加傾向にあり、差別化を図る必要があるからです。さらに、医療関係は広告規制があり、広告表現でオリジナリティを出すのは難しいという事情があります。そこで、ひと目みて違いがわかるロゴマークを作るケースが多いのです。

今回は、病院・クリニックのロゴ作成のポイントとロゴの例をご紹介します。

※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。

病院やクリニックのロゴのポイント

病院やクリニックのロゴ作成をする際には、オリジナリティを高めるためにも以下の2点に注意しましょう。

複数を組み合わせる

先ほどご紹介したように、全国には沢山の病院・クリニックがあり、差別化を図るためにロゴを活用しているケースが多いです。単にシンボルマークのみ、ロゴのみだけではなく、複数を組み合わせることでよりオリジナリティを高めることができます。

分かりやすさを心がける

病院・クリニックは、海外の方が利用なさるケースも多くあります。そのため、ひと目みただけで分かりやすいのも大切なポイントです。

例えば、病院やクリニック名をロゴに用いる場合。日本語だけではなく英語を表記することで、業種や病院名を伝えることができます。

動物病院のロゴに動物のモチーフを取り入れたり、歯科医院のロゴに歯や歯ブラシのモチーフを取り入れたりするのも効果的です。文字が読めない方にも業種を伝えることができます。

参考にしたいロゴの例:東京大学医学部付属病院

東大病院 The University of Tokyo Hospital

画像引用元:東京大学医学部附属病院「コミュニケーションマーク」

東大病院では、シンボルマークを用いたロゴを「コミュニケーションマーク」として活用しています。

向き合った「h」は、ヒューマン(人間)とホスピタル(病院)の頭文字です。「人と医学・医療がしっかり向き合ってこそ、最先端の医学を研究・教育することも、それに支えられた安全・安心の医療を実践することもできるようになる」という考えを形にしたものです。また、向かい合ったhに目を向けると東大病院の頭文字である「T」の文字が浮きあがってくるのもポイントです。

東大病院では、コミュニケーションマークを案内や掲示そして名刺や文章などに活用するだけではなく、ボランティアの衣装などにも使用することで、「病気で悩む一人ひとりと向き合い、世界最高レベルの医学・医療を提供し続ける」という思いを伝えています。

ロゴで参考にしたいポイント

2つの「h」を組み合わせ、良くみると東大病院のイニシャル「T」が浮かびあがってくるというギミックは素晴らしいですよね。「2つのhにはどんな意味があるのか」思わず興味をひかれます。

また、クリーンなイメージをほうふつとさせる緑をベースに、清潔感を示す青が混じったエメラルドグリーンも魅力のひとつ。病院・クリニックのロゴでは温かみを感じるピンクや、爽やかな緑がよく使用されますが、色味ひとつでも差別化を図ることができる好例です。

参考:東京大学医学部附属病院「コミュニケーションマーク

■参考にしたいロゴの例:松本協立病院

画像引用元:松本協立病院「ロゴマークについて」

長野県松本市にある松本協立病院では、新しい中長期方針を掲げた際に、「地域と共に歩んでいくこれからのシンボルになるよう」にロゴマークを設定しました。

ロゴで参考にしたいポイント

画像引用元:松本協立病院「ロゴマークについて」

シンボルマークの3つのMは、それぞれ「地域・友の会」「患者さん」「病院」を表しており、重なり合って無差別平等の医療を実践することを示しています。また、Mは松本協力病院のイニシャルでもあります。

さらに、松本協立病院は、急性期医療を担う地域の病院で、地域に支えられているとともに開かれている必要があります。囲いのないオープンなデザインにしているのも大切なポイントです。

色には、優しさ、誠実さ、清潔感を表すスカイブルーを起用。クリーンでフレッシュなイメージを与えています。

参考:松本協立病院「ロゴマークについて

おわりに

数多くある病院やクリニックの中でも、オリジナリティを出していくためには、「施設名」とシンボルマークを組み合わせるのが効果的です。

下記の記事でも、病院やクリニックそして医療関係のロゴマークを取り扱っていますので、こちらもあわせてご一読ください。

病院のロゴマークの傾向と参考事例

介護・福祉業界のロゴマーク事例とその特徴は?

+αが大切!歯科のロゴマークの傾向と事例



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