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ほとんど変わらなかったロゴマーク | BRAUN(ブラウン)

あえて変更を避けたロゴマーク | BRAUN(ブラウン)

(画像引用元:Wikipedia

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、電動シェーバーや電動歯ブラシなどでお馴染みの「BRAUN(ブラウン)」のロゴマークを取り上げます!

1.BRAUN(ブラウン)のロゴマークの歴史と由来

冒頭でご紹介した通り、日本では電動シェーバーなどが有名なBRAUN(ブラウン)ですが、もともとはラジオメーカーとして成長した企業でした。
1921年に創業したBRAUNがロゴマークを定めたのは1934年のこと。実はこの頃生まれたBRAUNのロゴマークは、2015年現在使用されているものとほとんど変わりません。

というのも、創業90年以上を誇るBRAUNのロゴマークが変更されたのは、これまでたった3度のみ。中でも大きな変更があったのは、創始者のマックス・ブラウンが逝去し、2人の息子に会社が託された1952年ですが、この際に行われたのは、ウォルフガング・シュミッテル氏によって初期のロゴマークが整えられたといったほうがふさわしい変更にとどまっています。

2.子会社化されても変わらなかったロゴマーク

機能主義デザインの巨匠としても知られる、ディーター・ラムス氏がデザイン部のトップを務めたことでも知られるBRAUNですが、長期競争力維持のため、1984年にはカミソリブランドのジレットの子会社となります。それから約20年後の2005年には、親会社であるジレットがP&Gに買収されたため、ジレットの子会社だったBRAUNも、そのままP&Gの子会社となりました。

2度の子会社化を経験したBRAUNですが、その度にロゴマークに親会社の名前が入ることも、ましてロゴマークが変更されることもありませんでした。これはBRAUNブランドの強さの現れでもあり、同時にBRAUNロゴが世に浸透していたことを表しているのではないでしょうか。
BRAUNと同じく、買収後も同じロゴマークを使用し続けている企業にアルファロメオがあります。
両者に共通していることは、どちらも根強いファンがついていたこと。長年多くの人に愛されたブランドだからこそ、創業時とほとんど変わらぬロゴマークが今に生きているのかもしれませんね。

※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)

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