1.はじめに
これまでファストファッションと言えば、欧米勢のブランドが圧倒的な地位を築いている印象が強くありました。しかし近年、ユニクロやしまむらなど、日本初のファストファッションまたは低価格カジュアルブランドが世界進出を果たし、素晴らしい躍進を遂げています。
こうした低価格のアパレルブランドのロゴマークを見てみると、ある傾向があることに気づきます。
今回は、ファストファッションをはじめとした、低価格のアパレルブランド、とりわけカジュアルブランドのロゴマークについて取り上げます。
Point:低価格カジュアルブランドのロゴマークの傾向とは
2.低価格カジュアルブランドのロゴマークの傾向
「メンズアパレルのロゴマーク 傾向と事例紹介!」や「カジュアルレディースアパレルのロゴマーク 傾向と事例紹介!」でもご紹介したとおり、アパレルブランドの多くは、ロゴタイプを重要視している傾向があります。
これは低価格カジュアルブランドにも言えることで、しまむらやフォーエバー21、H&Mなどはその最たる例ではないでしょうか。
特にファストファッションにおいては、シンボルマークを持たないことが多い傾向にあるようです。先ほどご紹介した3つのブランド以外にも、American ApparelやZARAなども、ロゴタイプだけでロゴマークが構成されています。
一方、カジュアル志向が強いブランドについては、シンボルマークを掲げているところが多いように感じます。これは、どんな人でも着やすく、どんな服にも比較的合わせやすいファストファッションよりも、カジュアルテイストを強く打ち出したいという意図があるのかもしれません。
また、ファストファッションと低価格のアパレルブランドのロゴマークは、どちらもフォントが比較的太いものが多いという傾向もあります。ユニクロや無印良品、ハニーズなどは比較的太めのフォントを採用しています。
Point:ファストファッションよりもカジュアル志向を強く打ち出しているブランドはシンボルマークを持っている傾向がある
3.今後低価格カジュアルブランドのロゴマークを作成するなら
こうした傾向を踏まえると、今後低価格のカジュアルアパレルブランドを展開するなら、シンボルマークを持っていたほうが、より顧客の差別化を図ることができるかもしれません。
シンボルマークは、ロゴタイプだけでは伝えきれない、ブランドの雰囲気やテイストなどを伝えてくれます。他ブランドとの差別化を図るためにも、ユーザーから「このロゴマークを持ちたい!」と言ってもらえるような、素敵なシンボルマークをつけてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、シンボルマークを用意している、低価格カジュアルブランドのロゴマークを見てみると、比較的シンプルなものが多いようです。また、動物をモチーフにしているシンボルマークを採用しているところが多いのも、傾向の一つだと言えます。
Point:ブランドの雰囲気などをよりユーザーに伝えるためにも、シンボルマークを掲げてみては
4.まとめ
■ファストファッションブランドはロゴタイプに力を入れているところが多い ■よりカジュアル志向の強い低価格アパレルブランドは、シンボルマークを掲げている傾向がある ■アパレルブランドは全体的にロゴタイプのみでロゴマークを構成しているところが多い。他ブランドとの差別化を図るためにも、シンボルマークを掲げてみては |