1.はじめに
全国各地に点在する動物園。最近では、動物園を盛り上げるためにロゴマークを工夫するところや、記念ロゴマークを作成するところも増えていますが、それらを見てみると、2つの法則があることに気づきます。
そこで今回は、日本にあるさまざまな動物園のロゴマークを集め、どんな法則があるのか考えてみました。
Point:動物園ロゴマークに見られる2つの法則とは?
2.動物園の動物たちがたくさん描かれているロゴマーク
一つ目の法則は、動物園にいる動物たちが、とにかくたくさん描かれているロゴマークです。
例えば石川県にあるいしかわ動物園のロゴマークには、5種類の動物たちが隠れています。
(画像引用元:動物園のど!)
また、天王寺動物園の100周年記念ロゴマークにも、天王寺動物園に暮らすさまざまな動物たちが描かれています。
(画像引用元:天王寺動物園)
ちなみに天王寺動物園の通常のロゴマークは、開園100年を機に、頭文字の「T」を表すロゴマークに変更となっています。
(画像引用元:天王寺動物園)
なかでも面白いのが、広島市安佐動物公園のロゴマークです。
(画像引用元:広島市)
一見アフリカゾウだけが描かれているように見えますが、よく見ると8種類の動物たちが、このデザインの中に隠れています。あなたは探すことができましたか?
動物園は、動物がいてこそ成り立つもの。そう考えれば、この法則が生まれるのは不思議ではありませんよね。
Point:ロゴマークに動物をたくさん描くことは、たくさんの動物が暮らす動物園のロゴマークとしては自然なこと
3.人気動物を押しているロゴマーク
もう一つの法則は、人気動物や目玉にしたい動物のみが描かれているということです。これは特に、記念ロゴマークによく見られる法則ですが、記念ロゴマーク以外でもこの法則が見られるところもあります。
例えば北海道にある円山動物園のロゴマークは、通常のロゴマーク以外に、夜の動物園用ロゴマーク、そして冬用ロゴマークが作られています。
▼通常のロゴマーク
▼夜の動物園ロゴマーク
▼冬の円山動物園ロゴマーク
(画像引用元:いずれも札幌市円山動物園)
通常使用されているロゴマークには、開園時から円山動物園を見つめ続けたオオワシの「バーサン」が、夜の動物園のロゴマークには、夜行性のふくろうのロゴマークが、そして冬の円山動物園のロゴマークには、厳しい北極の地に生きるホッキョクグマが採用されています。いずれもその時々の動物園を代表する動物が描かれています。
記念ロゴマークで言えば、当サイトでも取り上げたことのある千葉市動物公園の30周年記念ロゴマークも、この法則に則ったロゴマークの一つ。
(画像引用元:千葉市動物公園)
なぜ千葉市動物公園のロゴマークにライオンが使われているのか、それには動物園の再起をかけた背景があるのですが、それは「リスタートの口火を切るか!千葉市動物公園30周年記念ロゴマーク」でチェックしてみてください。
Point:イチオシの動物や人気動物がいる場合は、ロゴマークの動物は一種類のこともある
近年、入園者数の減少にあえぐ所も多い動物園。だからこそ、ロゴマークに力を入れ、重要な広報ツールとしてロゴマークを活用しているところが多いのかもしれません。動物園ロゴマークを見た際には、ロゴマーク作成の背景にも想いを馳せてみると、いつもとは違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
4.まとめ
■動物園のロゴマークには大きく2つの法則がある ■ひとつはたくさんの動物を使ったロゴマーク ■もう一つは人気の動物やイチオシの動物など1種類のみを扱ったロゴマーク |