キャラクターデザイン作成の価格と平均相場とは?
ゆるキャラブームもあり、沢山の自治体や企業がオリジナルキャラクターをマーケティングに用いています。「キャラクターを作ろう!」と思った時に、一番気になるのはデザインを外注した場合の相場ではないでしょうか。なるべく安く外注したいけれども、クオリティにもこだわりたいものですよね。
また、権利関係を疎かにしてしまうと後にトラブルになることもあります。
そこで今回は、気になるキャラクターデザインの相場や費用に関する注意点をご紹介します!
■デザイン会社へキャラクターデザインを依頼した場合
デザイン会社では、キャラクター制作のノウハウを持っているケースが多く、パッケージの中からニーズに合わせたコースを選べるケースが多くあります。
▼デザイン会社は報酬が明確
デザイン会社の特徴は報酬が明確で、提案数毎に料金が分かれていることも。
例えば、1つのキャラクターなら2~3万円、2つのキャラクターから選択をするなら4万円などです。更に修正が生じた場合には、2回までは無料、それ以降は数千円の修正料金が発生するケースもあります。ポーズの追加や色の変更などによっても、追加費用が取り決められていることが多いです。
▼ディレクション費等が掛かることも
キャラクターを制作するために、デザイン会社は、クライアントの企業のニーズや意図を明確にし、理解する必要があります。そのため、ヒアリングを行ってどんなキャラクターにするかを企画するために、ディレクターがディレクションを担当するケースも珍しくありません。
特に企業ブランディングの一環としてキャラクターを作成する場合、ディレクション費用も高額になることが多いようです。
■フリーランスのデザイナーに依頼した場合
フリーランスのデザイナーの場合、報酬や業務範囲は人によります。
▼デザイナーによって報酬差が大きいが比較的安価
フリーランスのデザイナーは、デザイン会社とほぼ変わらないか、少しリーズナブルな価格で依頼できるケースが多いです。
また、価格自体は変わらないものの、ポーズの変更や修正に柔軟に対応してくれるケースもあります。
そのため、総合的にはデザイン会社に依頼するよりも、安価でキャラクターを作成できる傾向があります。
▼納品後の追加依頼が受けられないことも
フリーランスのデザイナーは、ひとりで稼働をしていることが多いです。
そのため、業務量によって仕事をすぐに受けられないケースがあります。
例えば、納品後に追加で複数のキャラクターを発注したい場合、事前に伝えておかないと、スケジュールが埋まっていて、すぐに稼働することが難しいことも珍しくありません。
初回の依頼以降、追加で発注が決まっていたり、具体的なスケジュールが決まっていたりする場合には、契約前にスケジュールの確認もしておくのがオススメです。
■知っておきたい報酬に関わる基本
キャラクターデザインの相場だけではなく、報酬に関わる発注の基本を学んでおきましょう。
▼人気のイラストレーターは高額になるケースが多い
人気を集めているイラストレーターは、高額になるケースが多くあります。
インターネットの発達により、Twitterやpixiv等のSNSやイラストサイトのファン数が人気を計る指標として用いられるケースが増えてきました。従来のように、「本の挿絵を沢山描いている」方よりも、「多くの人にイラストがシェアされている」方が人気と認識をされているケースもあります。
自社のニーズにあったイラストレーターさんに適正な価格で依頼をするためにも、目的や用途を明確にしておきましょう。「制作会社が進めるから」と安易に許諾せず、多角的な確度で検討をすることが大切です。
▼ポーズや修正回数等で報酬が異なる
ご紹介している報酬金額は相場の一例であり、ポーズやイメージ、そして用途によっても金額が異なります。
また、WEB上に掲載する小さい画像と、毛布などの大きな布製品への印刷に耐えうる大きな画像では、制作に掛かる工数も時間も変わってくるので金額が異なります。
そのため、「どんなキャラクターが作りたいか」だけではなく、「用途を明確」にしておくことや、「イメージの差異をなくすために言語化・画像化」することも大切です。
▼「塗り方」や「背景」も大切な要素のひとつ
アニメタッチや幻想的な重ね塗りなど、塗り方もキャラクターのイメージや価格を決める大切な要素のひとつです。
デジタル彩色は修正も容易で安価なケースが多いですが、例えば動物の毛の感触をリアルに描くためにアナログで水彩色鉛筆を用いる場合。デジタル彩色の様に気軽に一部の修正を行うことができないので、修正工数や費用は高くなります。
また、背景が必要な場合には、キャラクター単体よりも報酬が高くなります。
▼権利関係によっても報酬が異なる
キャラクターを使用する際の権利関係によっても報酬が異なります。
例えばキャラクターの商品化を行う度に、デザイン会社やデザイナーさんに使用許諾を取ったり契約を締結するのは大変ですよね。キャラクターの権利を守るためには商標登録を行うことで、キャラクターの権利を保護することができます。
商標登録を行う前提で権利関係の取り決めをし、その分を報酬に加味しておくことで、キャラクターを自由に使用することができるようになります。
■おわりに
気になるキャラクターデザインの相場や、費用に関する注意をご紹介しました。今回の内容をもとに、キャラクター作成の費用感を検討してみてください。