キャラクターの作り方・買い方
介護・福祉業界のキャラクターを作成する際のポイントと注意点
介護・福祉業界のキャラクターを作る際には、ユニバーサルデザインを心掛ける必要があります。
そこで今回は、ユニバーサルデザインや、介護・福祉業界のキャラクター作りのポイントについてご紹介します。介護・福祉業界で、オリジナルキャラクターの作成をお考えの方必見です!
■介護・福祉業界のキャラクターを作成する際の注意点
介護・福祉業界では、高齢者の方や障がいをお持ちの方が利用者になるケースが多くあります。そのため、全ての人に伝わる「ユニバーサルデザイン」が求められます。
▼東京都の設定する「東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン」
東京都では「東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン」を設定しています。利用者の視点に立ち、色覚に配慮することで、情報をなるべくすべての人に正確に伝えることができます。
色遣いに配慮し原案を作成するだけではなく、シミュレーションソフトなどでチェックすることも大切です。問題点があれば修正を行い、最終的には色弱者によるチェックも行えるとベストです。
キャラクターに関係するポイントは、大きく分けて以下の3つです。
・色相に配慮を行う
・文字を使用する場合には、文字色だけではなく背景色にも注意する
・パステルカラー同士の組み合わせを避ける
今回はこの3つについて紹介を行いますが、他にも多彩なポイントがガイドラインで紹介されていますので、文字やロゴとの組み合わせをお考えの方はガイドラインをご一読ください。
▼色相に配慮を行う
赤を使う時には、赤橙やオレンジを使うことで、黒や焦げ茶色との混同を避けることができます。
また、背景を白にしたり、白で縁取りを行うことで目立ちやすくなります。
更に、緑は赤や茶色と混同しやすい色です。赤と組み合わせて使用する場合には、青みの強い緑を使うのがおススメです。
▼文字を使用する場合には、文字色だけではなく背景色にも注意する
背景と文字の色にはっきりとコントラスト(明度差)をつけることで、視認性を高めることができます。
例えば白内障の方は、明るい黄色を白やクリーム色と混同しやすいことがわかっています。そのため見分けにくい色の組み合わせを避けるのも大切なポイントです。
▼パステルカラー同士の組み合わせを避ける
淡いパステルカラーは柔らかさや優しさがでるので、キャラクターにも人気があります。
しかし、混同しやすく判別が困難なケースがあるので、2つのイメージを対比させて使いたい場合には、はっきりとした色の組み合わせを選びましょう。
■介護・福祉業界のキャラクターを作る際のポイント
全章で触れたユニバーサルデザインを取り入れ、より多くの人に親しんでもらうためには、以下のポイントが大切です。
▼用途やターゲットを決めておく
印刷物やホームページなど用途によって、必要なサイズやポーズ、表情などが異なります。キャラクターの魅力を最大限に引き出すためにも、用途やターゲットは明確にしておきましょう。
・きちんと活用するために
キャラクターを作っても、あまり活用されないまま陽の目を見なくなってしまうケースもあります。そのため運用計画を事前に立てておきましょう。
例えばグッズの販売をしたいのであれば、商標登録を行っておくのがよいでしょう。
このように事前に計画を立てておくことで、費用や契約周りをきちんと整え、円滑な運用数ることができます。
▼設定もしっかりと!
多くの人に親しんでもらうためには、「親しみやすいキャラクター」を演出する必要があります。
そのためには話し方や設定などにもこだわりましょう。設定は全てを公開する必要はありません。チーム内でキャラクターに対する認識を統一するためにも、設定をしっかりと作り込むことが大切です。
▼縁取りをする
色の違いだけだと、配色によっては見分けるのが難しいことがあります。縁取りをして輪郭をはっきりとさせましょう。縁取りを黒などの濃い色で行うことで、キャラクターが際立ちます。
また、縁取りのラインを太くするのもおススメです。
注意したいのが、縁取りをしてあるキャラクターを拡大して表示する場合です。もとになる画像が小さいと、縁取りがカクカクして滑らかに表示されません。
高齢者など、目があまり良くない方は、ホームページを拡大表示する傾向にあります。拡大・縮小に耐えられるように、ある程度の大きさのある画像を縮小して使いましょう。
▼色遣いに注意する
ユニバーサルデザインに配慮した色遣いを心がけるのはもちろんですが、色の持つイメージも重要なポイントです。
親しみやすさや温かみを感じるオレンジなどの暖色や、生命力や自然そしてリラックスを演出してくれる緑、清潔感のある青など、色の持つイメージにも気を配りましょう。
■おわりに
介護・福祉業界のキャラクターを作る際には、ユニバーサルデザインを心掛けながら、多くの人に届くように戦略を立てる必要があります。
商標登録などの契約周りを整えるのは、工数が掛かりますが大切な業務のひとつです。
商標登録については以下記事も是非参考にしてみてください。