キャラクターの作り方・買い方
オリジナルマスコットをオーダーメイドで発注する際のコツ
オリジナルマスコットを作りたいけれど、発注のノウハウをお持ちでない方のために、今回は、「オリジナルマスコットをオーダーメイドで発注する際のコツ」をご紹介します。
発注をスムーズに進めるためには、下準備をしっかりとすることが大切です。この記事を参考に、品質の良いキャラクターを早く得られるコツをチェックしてみませんか。
■コンセプトやターゲットを明確にしておく
依頼する相手が、たとえプロのデザイナーだったとしても、ミスコミュニケーションが起きる可能性は十分にあります。無駄な工数を掛けないよう、事前にコンセプトやターゲットを明確にし、イメージの差異がないように言語化・画像化して共有できるようにしましょう。
参考にしたいキャラクターや、競合他社のキャラクターも資料としてまとめておくのもポイントです。競合他社のキャラクターを分析することで、差別化をしオリジナリティを高めることができます。
■ブランディング戦略をしっかりとたてておく
ブランディング戦略をしっかりとたてておくことで、キャラクターのイメージや言動を統一し、効果的な運用をすることができます。どんな展開をしていくのか、どうやってファンとコミュニケーションを取ったり接点を持つのか。
更に、どんな用途で使うのかも決めておかないと、どんな大きさでどんなポーズが必要なのか分かりません。スムーズに発注をするためにも、ブランディング戦略をしっかりとたてておきましょう。
■予算やスケジュールを決めておく
予算とスケジュールを明確にすることも、依頼時の重要なポイントの一つ。
低予算の場合には、SNSの活用などからスタートし、丁寧にファンとコミュニケーションを取るのがおすすめです。予算がなくても、手間暇を掛けて丁寧にマスコットを育てていくことで、認知度や知名度を高めることができます。
予算が潤沢にある場合には、人気のあるマスコットやインフルエンサーとのコラボレーションを行うことで、ターゲットに近しい層にアプローチすることができます。また、多くの人の目に触れる広告は、認知度を高めることができるツールのひとつです。
スケジュールを立てる際には、必ず1.2~1.5倍くらいの余裕を持たせておきましょう。
■契約周りの確認をしておく
オリジナルマスコットをどんな風に運用していくか決めておくことで、「どんな契約が必要か」知ることができます。
一般的なキャラクターの契約を行う場合、「著作権」の譲渡と改変を自由に行うために「著作人格権」を行使しない旨をベースとすることが多いです。
更に、グッズ展開を考えている場合には、商標登録できるようにする必要があります。諸条件を明確にし、相互できちんと確認をしておくことで、トラブルを防ぐことができます。
とは言えキャラクターを制作する前に全てを決めておくのは難しいことも多くあります。「契約時点で不確かなことは、随時協議の上新しく取り決めを行いたい」と、あらかじめイラストレーターに伝えておきましょう。
■イラストレーターの選定をしておく
フリーのイラストレーターは、1人で活動をしているため、発注するタイミングによっては制作に時間がかかってしまうことがあります。
しかし、イラストレーター自身がファンを抱えているケースも多いため、マスコットの宣伝をしてもらうことで、認知度や知名度をあげることも可能です。
イラスト制作会社の場合、複数のイラストレーターを抱えているケースが多く、どんな時でも柔軟な対応が取れるケースが多いです。
納期が短い場合には、複数のイラストレーターや制作会社と並行で話をし感触の良い所と話を進めるのが良いでしょう。「この人にお願いしたい」というイラストレーターが決まっている場合には、スケジュールに余裕を持って連絡をするのがおすすめです。
■修正回数を減らすために
何度も修正を行うと、その分時間がかかってしまいます。「ラフ(下書き)」「線画」といった各工程でチェックを入れ、都度修正を行いましょう。
フィードバックをする際には、修正点を明確にするだけではなく、どんなイメージで描いて欲しいのかきちんと伝えることが大切です。
「もっと可愛く」といったあいまいな指示は避け、「ターゲットが小学生の女の子なので、親近感が沸くようにもう少し顔を幼く、表情が柔らかい方が良いです」という風に具体的に伝えます。
言語化が難しい場合には、イメージ画像や写真を活用するのがおすすめです。イメージが具体化できていない場合に発注する際には、修正工数が多いことを予め伝えたり、修正回数に応じて報酬を上乗せするのも良いでしょう。
■おわりに
今回ご紹介した下準備ができているかどうかで、出来上がってくるマスコットの完成度は大きく変わります。この内容をもとに、ぜひ素晴らしいオリジナルマスコットを手にしてください。