キャラクターとブランディング
ロゴマークをプレゼンしてもらうべき3つの理由
ロゴマークはプレゼンが必須
ロゴマークにおけるプレゼンテーション(プレゼン)というと、コンペなど複数社から提案が上がってくる場合を考えるかもしれません。
しかし一社に任せている場合にもプレゼンを受けたほうが良い場面があります。
近年はプレゼンなしでも、インターネットを経由した発注などでロゴマークを手に入れることができます。
一方で対面でやり取りすることが少ないからこそ、ロゴマークにかける発注側およびデザイナーの思いが、双方に伝わりにくいという欠点も。
デザイナーからプレゼンをしてもらうことで、発注側はロゴマークに込めた思いをしっかり知ることができます。デザイナーと多くのコミュニケーションをとりながらロゴマーク作成を進めたほうが良い結果を生むでしょう。
またデザイナーにとっても、ロゴマークに込めた深い思いを伝える絶好の機会になります。プレゼンとはコミュニケーションの一つで、コミュニケーションが良いロゴマーク制作につながるのです。
ここではプレゼンをしてもらうメリットを3つご紹介します。
1.プロだからこその判断基準が明確になる
ロゴマーク作成には、素人目ではわからないような工夫や工程が隠れています。
例えばロゴマークデザインの中に理想的な言葉を込めたものを含んでいたり、業界の一番手になるように1が図案化されていたり、つながりを意味する握手がデザインとして入っていたりすることがあります。
このように、デザインにはすべて説明できる論理的根拠があるはずです。デザインの部品を根拠に基づいて統合や割愛して作り上げていきます。プロとして根拠を説明してもらうことでどれがいいのか、なぜいいのかをわかりやすく伝えてもらういい機会になります。
ロゴマーク作成には、色の意味や、意味を含んだ記号の使用などなど、プロとしての経験や知識が必要です。それをプレゼンで伝えてもらうことで、発注側の理解が深まり、よい選択や判断ができるようになるのです。
2.コミュニケーションを取りながら良いものを生み出せる
プレゼンはデザイナーが一方的に発表する場ではなく、良いものを作り上げるための工程のひとつです。そのため発注側として疑問に思ったことや変えたほうがいいと感じたことがあれば、臆せず発言しましょう。良い出来上がりのためには、むしろ提案・質問したほうがよいでしょう。
実際にプレゼンは、ひとつのロゴマークを作り上げる工程の中で何度も行われることがあります。ラフスケッチから案段階の図、きちんとした制作物になる直前まで、幾度もプレゼンを通じたコミュニケーションがとられるのです。
ラフスケッチでも、目に見える一つの基準ができるので、意見を言いやすくなるという利点があります。プレゼンを通じてコミュニケーションをとることで、見るものに伝わる形になっていきます。
大切なのは、プレゼンの度にロゴマークに対する違和感や疑問を減らしていくことです。その点を心がけてプレゼンを重ねていけば、より良いロゴマークが出来上がっていくはずです。
プレゼンではデザイナーによる丁寧な説明により、ロゴマークについての意味をしっかりと把握してもらうことで、ロゴマークの価値を高めていきます。
3.納得するまで話が聞ける
会社や団体を表すロゴマークは、一度作ったらなかなか変えることはできません。
そのため貴社が100%納得するまでしっかり作り上げることが大切です。プレゼンの内容や質疑応答などで納得できるまで聞くことで、自信を持って世に送り出せるロゴマークができます。
また会社や団体の代表にもプレゼンに参加してもらうこともおすすめです。トップが持つロゴマークに関するイメージや思想などがきちんと反映されているかを確認・進言してもらうことができるでしょう。
つまりプレゼンをすることで、貴社とデザイナーの意志の統一を図ることができます。
またプレゼンでは実際にロゴマークを採用したときのイメージが湧きやすいよう、封筒や名刺などに配置した場合の図も提示されることでしょう。それによってロゴマークのイメージがつかみやすく、実際に使ったときにこんなはずではなかったということを減らせるはずです。
まとめ
納得できるロゴマークを作り上げるためにも、意見交換の場であるプレゼンは行ってもらったほうが良いでしょう。
せっかく作るロゴマークなのですから徹底的に取り組んで、自信をもてるロゴマークを目指しましょう。