キャラクターの作り方・買い方
キャラクターデザインで大事な3つのポイント
キャラクターデザインを考えた時、外してはいけない大切なポイントがあります。
そこで今回は、「キャラクターデザインで大事な3つのポイント」をご紹介します。オリジナルキャラクターの作成や見直しに役立ててください!
■キャラクターに「共感」できる
キャラクターデザインというと、外見的な要素に目が向きがちです。
しかし、その外見を決めるために重要なのが、性格や背景などの設定です。コンセプトを基に設定を作り、その後イラストに取り掛かることで、言動やビジュアルに統一感が生まれます。
また、キャラクターの魅力をより際立たせるために、設定を作り込み、物語性を持たせることはとても大切です。
しかし、ターゲット層にきちんと向いていないと、いくら作り込みを行っても共感されることはありません。共感できないキャラクターには、興味を持てませんよね。それを拡散する人もまた少ないでしょう。
つまり、共感できないキャラクターの認知度や知名度をあげるのは至難の業なのです。
例えば、小学生向けのキャラクターなのに、年配の男性が主人公だと感情移入や共感がしづらいことは容易に想像できます。
ターゲットにしっかりと向き合って、共感できるキャラクターを作りましょう。
▼差別化は大事だけれども…
キャラ同士の差別化をするために、個性的な設定を盛り込みすぎると、設定がインフレしてしまいます。特殊なキャラばかりになると、何が普通なのか分からなくなってしまうもの。
登場するキャラクターが全員ヒーロー・ヒロインである必要はありません。強い個性があるキャラクターを作ったら、「平凡だけど、努力家」のような普通のキャラクターも作りましょう。
■シルエットで判別できる
キャラクターは線がシンプルなほうが良いことは良く知られていますが、実は人気キャラクターはシルエットで見分けることができます。
ドラえもんやミッキーマウス、キティちゃんなどのシルエットを思い浮かべてみてください。それぞれが特徴的で、見分けがつきますよね。
このように、シルエットで判別できることも、キャラクターデザインの大切なポイントと言えます。
▼個性的なシルエットとは?
シルエットは、顔や服装ではなく髪型や体型がカギを握ります。
また、身に着けているモチーフも大切なポイントです。
更に、特徴的な決めポーズがあると、シルエットでも分かりやすいことも。
オリジナリティを高めるためにも、個性的なシルエットを目指しましょう。ラフの段階で、線画を黒塗りしてシルエット化してみてくださいね。
■色の塗り方にも拘りを持つ
キャラクターは、線画だけではなく配色や色の塗り方によっても大きく印象が変わります。一般的には、「アニメ塗り」と呼ばれる塗り方を用いることが多いです。
しかし、「グラデ塗り」や「重ね塗り」を行うことで、表現の幅が広がると共に、多彩なイメージを演出することができます。塗り方によっては、対応が難しいイラストレーターもおり、線画と色塗りの担当を分けることも。
下記で紹介したように色の塗り方ひとつで大きく印象が変わります。線画だけではなく塗り方にもこだわりを持ちましょう。
▼アニメ塗りのキャラクター
日本を代表する人気キャラクター、キティちゃんはアニメ化もされています。
グッズでは多彩な色塗りを使い分けていますが、スタンダードなのはアニメ塗りです。アニメーションの塗り方は、シンプルでメリハリがつきます。
活発な印象を与えることができますが、子ども向けのイメージを持つ方もいらっしゃいます。
▼グラデ塗りのキャラクター
Vtuberとして活躍している「兎田ぺこら」は、グラデ塗りのキャラクターです。2020年の「VTuberスーパーチャットランキング」で、3位の1億26万7,461円を集めたぺこら。国内だけではなく海外の人気も高いVtuberです。
ぺこらの髪の毛が綺麗なグラデーションになっており、透明感があります。爽やかでフレッシュな印象を受けます。
▼厚塗りのキャラクター
海外の方の厚塗りの動画講座をご紹介します。
厚塗りはリアルな質感があり、幻想的な雰囲気を持つキャラクターにピッタリです。高貴なイメージや、品の良さを演出したい場合にもおすすめです。
厚塗りは時間がかかる上に、テクニックが必要で、対応できないイラストレーターさんもいらっしゃいます。厚塗りで依頼を慕りたい際には、少し長めに納期を見ておくと良いかもしれません。
■おわりに
キャラクターデザインは、キャラのイメージを左右する大切なポイントです。細部にまでこだわりを持つことで、より魅力的なキャラクターを作成しましょう。