業種別・地域別キャラクター
業種別!注目したい企業のゆるキャラまとめ~保険・金融~
オリジナルキャラクターを作る前に、同業他社のキャラクターや、人気のキャラクターを参考にしてみましょう。企業認知度を高め企業イメージを向上させているキャラクター達は、ほかにはない「愛される理由」があります。
キャラクターマーケットでは、業種別のオリジナルキャラクターにシリーズで触れています。今回は、保険・金融業界のオリジナルキャラクターをご紹介しますので、参考になさってください。
■【保険】オリックス生命:バクバク
画像引用元:オリックス生命「キャラクター図鑑」▼バクバクとは?
オリックス生命の公式キャラクターは、人の夢を食べるといわれている「バク」をモチーフにしています。保険会社のマスコットキャラクターらしく、人の夢ではなく不安を食べる設定です。健康マニアな一面もあり、保険会社らしさが出ています。
バクバクには、家族と仲間がいます。仲間はアルファベットのAからZを頭文字に持つ動物26種類。アルファベットを揃えることで、グッズ展開やコンテンツ展開がしやすくなります。
公式サイトにはバクバクが住む夢の国の地図が掲載されていて、バクバクがどのように暮らしているか想像することができます。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
キャラクターがどのように暮らしているか想像しやすいように、家族や仲間に関しても細かく設定しておくと、共感を呼び親しみを感じられます。長く愛されるキャラクターを作るためにも、設定の作りこみや仲間のバリエーションにも気を配りましょう。
■【保険】アフラック:アフラックダック
▼アフラックダックとは?
アフラックのブランドを象徴するキャラクターとしてアメリカ本社で誕生し、2003年に日本にやってきました。発する言葉は「アフラック」だけですが、その一言でさまざまな感情を表現することができます。
ねこと一緒になって幸せを招く「まねきねこダック」や、青い鳥をイメージした「青いダック」、そしてアヒル顔の紳士「アヒル氏」の登場などバリエーションを持たせて展開しています。
毒舌キャラの「ブラックスワン」の登場も良いスパイスに。楽しい仲間たちとともに、お客様の不安に寄り添う頼もしい存在として活躍しています。
本社のあるアメリカのアフラックは「陽気な性格」でしたが、日本では「誠実で優しい性格」に変更されました。求められている設定を国ごとに使い分けたことが成功の一因です。
CMを見ると、「本物のアヒル」と感じられるかもしれません。
しかし実際は、本物のアヒルとロボットのアヒルを使い分けています。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
世界観を壊さないように、丁寧に作られているアフラックのCM。企業に対する信頼感や好感度が向上します。
誠実な対応と丁寧な運用は、キャラクター展開における大切なポイントのひとつです。キャラクターブランディングを成功させるためにも、運用計画をしっかりとたてましょう。
■【保険】東京海上日動あんしん生命:あんしんセエメエ
画像引用元:あんしんセエメエの部屋| 東京海上日動あんしん生命保険▼あんしんセエメエとは?
東京海上日動からお客様の不安を安心に変える執事として登場しました。北国出身の中肉中背の羊です。可愛すぎない見た目で、男女問わず人気があります。
執事という珍しい設定で、興味を引きます。「羊」と「執事」、ネーミングにも「生命」と鳴き声の「セエメエ」をかけ合わせていて工夫が見られます。
公式サイトでは、誕生から執事になるまでのヒストリーが面白おかしく語られていますが、エピソードごとに「備えが必要だ」という訴えも忘れていません。親しみやすさを持たせながら商品PRも忘れない有能な執事です。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
「キャラクター」というと、女性向けのイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、あんしんセエメエのように、男女問わずに人気を集めるキャラクターも多いものです。ジェンダー意識が高まる中、今後ますますジェンダーフリーなキャラクターの活躍のフィールドが広がることでしょう。
■【銀行】みずほ銀行:あおまる
▼あおまるとは?
お金のことに詳しい青いウォンバットの「あおまる」。みずほ銀行の公式キャラクターです。みずほ銀行のブランドカラーである青を使用することで、企業とキャラクターが結びつくように設定されています。
友達のみずっちやわんちょにお得な情報やサービスをを教えてあげる頼りになる存在。小さくて可愛いのに、とてもしっかりしているギャップのあるキャラクターです。
お金のことに詳しい「あおまる」は公式サイト内でアニメを通してお客様にお金の大切さを伝えています。難しいお金の話も、「あおまる」がわかりやすく説明してくれるのは嬉しいですね。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
認知度を高めるために企業のイメージカラーと同じ色を使う点や、企業に変わって情報発信している点は、オリジナルキャラクター制作で見習いたいポイントです。
また、他社と被りづらい「ウォンバット」というモチーフのセレクトも、差別化を考えるうえで大切なポイントといえます。
■【銀行】三井住友銀行:ミドすけ
画像引用元:ミドすけとミドすけファミリー : 三井住友銀行▼ミドすけとは?
三井住友銀行の公式キャラクターは、人間世界に迷い込んだ緑のカワウソ「ミドすけ」。家族とともに人間社会のことを学びながら毎日を過ごしています。
企業のテーマカラーと同じ色を使用したキャラクターです。一生懸命な頑張り屋さんで、思わず応援したくなるような存在です。
公式サイトでは塗り絵やペーパークラフトなどの子ども向けのコンテンツが充実していて、小さなころから親しんでもらうための工夫が見られます。SNSやLINEスタンプを展開しており、若い世代にもなじみのあるキャラクターです。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
表情豊かでちょっと抜け感のある「ミドすけ」は銀行のイメージをお堅いものから親しみやすい身近なものへと変えてくれる存在です。
小さいころからキャラクターに親しんでもらい関係性を構築することで、大人になっても使い続けてもらうことができます。保険・金融などのお客様とのお付き合いが長い企業は、中長期的な戦略を持ってマーケティングを行い未来への投資をすることも大切です。
■おわりに
金融系企業の人気キャラクターの特徴をまとめました。
どのキャラクターも清潔感があり、お客様との「信頼」を大切にしているのがわかります。可愛さやゆるさを出すことでお堅いや難しいといった金融のイメージを親しみやすいものに。
キャラクターが企業の顔になりお客様とのコミュニケーションを助けることができるかを意識しながら作ることが重要です。