業種別・地域別キャラクター
各地の非公認キャラクター事例紹介 〜ふなっしー・オカザえもん 〜
キャラクターマーケットでは、沢山の自治体や団体のご当地キャラクターをシリーズでご紹介していますが、実は非公認キャラクターも数多く活躍しているのをご存知でしょうか。
そこで今回は、非公認キャラクターの中でも人気を集めているふなっしーとオカザえもんに触れ、愛される理由やその経済効果をご紹介します。
■千葉県船橋市:ふなっしー
画像引用元:【公式】ふなっしーオフィシャルサイト 274ch.▼ふなっしーとは?
2021年春、地上降臨9周年を迎えるふなっしー。2021年7月4日には、1883歳の誕生日を迎えます。そんなふなっしーは、非公認キャラクターの中でも知名度が抜群。船橋市を盛り上げる港町産まれの梨の妖精として多彩な活動を行っています。
「落書きがそのまま飛び出したような雑でゆるい顔」が特徴のふなっしー。顔面のゆるさとは裏腹に、キレのある動きと言動で人気を集めています。
▼ふなっしーの経済効果は8,000億円!?
ふなっしーの経済効果は、2014年の時点で8,000億円とされています。これに対しふなっしーは2020年にtwitterで「なわけあるか」という画像を貼って反論。実際に8,000億もの経済効果があるか定かではありません。
しかし、ふなっしーは、「人を喜ばせること」を存在意義としており、イベント出演後にはネットで反響をチェックするなど、他のキャラクターと比較してとても研究熱心な一面があります。
これは、ファンからのフィードバックや動画の再生数等を参考に、ブラッシュアップをし続けたからこそ。グッズショップ「ふなっしーLAND」が船橋だけではなく全国展開するなど、現在でも高い評価を得ているのでしょう。
キャラクター運用やブランディングを学ぶ上で、今後も目の離せない非公認キャラクターです。
■愛知県岡崎市:オカザえもん
画像引用元:オカザえもん▼オカザえもんとは?
岡崎アート&ジャズ2012に登場したオカザえもんは、愛知県岡崎市のキャラクターのようなものとして活動しています。非公認キャラクターとして活動していますが、2020年には「岡崎観光伝道師・研修生」に任命され、2021年の4月には岡崎観光伝道師に昇格しました。
1972年7月1日生まれのバツイチ子持ちで、本名は岡崎 衛門之介(おかざき えもんのすけ)です。
「岡崎」の名を取り入れたデザインで、一度見たら忘れられないインパクトのあるビジュアル。「初見の子供が泣く様子が新聞に取りざたされる」など、ゆるさを売りにしたご当地キャラが多い中で異色の存在感を放ち、ファンの心をつかんでいます。
▼オカザえもんの経済効果は約42億円!(推計含)
2013年には、岡崎アート広報大臣に任命されたオカザえもん。大臣に就任した2013年4月から12月までの実績と2014年1月から3月までの推計を試算したところ、経済効果は1年でなんと42億5,000万円にのぼることが判明しました。
関連グッズの売り上げが1億5,000万円あり、出席した市内イベントの関連消費額が19億4,000万円。最終的にはグッズの売り上げ2億7,000万円、イベント関連消費額が34億4,000万円になると予測されたとか。市費の投入は約1,000万円なので、グッズ売り上げの確定分だけでも十分に採算が取れたことでしょう。
当初は子どもが泣くほどインパクトのあるビジュアルで敬遠されていたものの、「キモかわいい」と人気を集めるようになったオカザえもん。20代・30代女性のハートをしっかりとキャッチし、岡崎市の認知度の向上に一役買っています。「非公認」という肩書が外れるのも、そう遠くないかもしれませんね。
■おわりに
非公認キャラクターは数多く活躍していますが、経済効果の算出がなされ、それが発表されているキャラクターは少ないものです。地元に愛されるご当地キャラクターを作りたい方は、ぜひふなっしーとオカザえもんの活動をチェックしてみてくださいね。
また非公認キャラクターの特徴や運用に関するメリット/デメリットについては以下記事に詳しく掲載しております。ぜひこちらも合わせてご覧ください。