業種別・地域別キャラクター
海外の人気キャラクターまとめ~オランダ編~
海外の人気キャラクターの中でも、オランダ生まれのキャラクターは日本でも活躍していて、親しみを感じる方も多いと思います。
そこで今回は、オランダで長年親しまれているキャラクターをご紹介します。
長年愛されるキャラクターを作るためにも、活動歴が長いキャラクターの魅力に触れてみませんか。日本のキャラクターとは違った魅力や戦略はきっと、キャラクター作りの参考になることでしょう。
■【絵本】ミッフィー
画像引用元:ミッフィーのこと
▼ミッフィーとは?
1955年にオランダで誕生した小さなうさぎの女の子。オランダの絵本作家であるディック・ブルーナ氏が息子さんに語ったうさぎの話が元になっています。
素直で勇気があり、好奇心旺盛なミッフィー。やさしいお父さんとお母さんに見守られながら、仲良しの友達と一緒に過ごす毎日は驚きと発見が溢れています。
お誕生日には花柄のワンピース、夏は水着そして冬は防寒具など、おしゃれなミッフィーの衣装にも注目です。
▼日本でも大人気!
ミッフィーは、日本では「うさこちゃん」の愛称で親しまれています。1964年に絵本が出版され、1993年からはアニメーションがテレビ放映されています。
グッズ展開も多岐にわたり、「シンプルでおしゃれ」と子どもから大人まで幅広い世代から支持されています。長く続くキャラクターとして信頼感も高く、企業のマスコットキャラクターとしても採用されています。カフェや原画展にも多くの人が集まる、日本でも人気のキャラクターです。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
ミッフィーがいつも正面を向いているのは、「絵本を読む子どもたちとまっすぐ向き合い、安心感を与えたい」という作者の思いが込められているから。
色は6色のみを使うというこだわりもあります。赤色は幸せや喜びを、黄色は楽しさと明るさ。青色は悲しみと寒さ、そして緑は安心と自然を表しています。色にこだわって描くことで、温かさと優しさを届けています。
ミッフィーをはじめ他のキャラクターも基本的には無表情。いつも同じ顔をしているのに、喜んでいるか悲しんでいるかを読み取れるのは、背景や配色に理由があります。想像力を使って楽しめるように、できるだけシンプルに、余白を多く残す工夫がされています。
口がバツになっているのは、他のウサギのキャラクターにはない特徴です。作者が子どもの頃に飼っていたウサギの鼻と口を見たままに、合わせて描いたのがバツのように見えているのです。独特の感性で他のキャラクターとの差別化を図っています。
こだわりのある「シンプルさ」がミッフィーの最大の魅力。設定を変えることなく描き続けることで、安心感と信頼感のあるキャラクターになります。
■【絵本】イップとヤネケ
画像引用元:Fiep Westendorp▼イップとヤネケとは?
イップとヤネケは、オランダの国民的イラストレーターフィープヴェステンドルプによって描かれ、「知らない子どもはいない」と言われているくらい多くの人に親しまれている絵本シリーズです。
お隣同士に住んでいる、男の子のイップと女の子のヤネケの素朴だけど楽しい毎日の物語が描かれています。子どもらしく遊ぶ2人の姿に、子どもは自分を重ね合わせ、大人は子どもの頃を思い出し懐かしみます。オランダならではの文化も紹介されていて、オランダを知るきっかけにも。
日本では、絵本だけでなく日用品などの雑貨が販売されていて、おしゃれで可愛いと人気があります。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
主人公の2人が影のようなシルエットで描かれている点が他とは異なり印象に残ります。2人の表情が読み取れない分、自由に想像して物語を楽しめます。
シルエットの黒に対して、背景の色彩は繊細で美しく、子どもだけでなく大人の女性にも支持されています。
独特の世界観を作り出すことで長く愛されているキャラクターです。
■おわりに
オランダで長年愛されているキャラクターをご紹介しました。どちらも読者に想像の余地を残しており、読者はキャラクターで空想を楽しむことができます。
想像力をかきたてる設定を行うとともに余白を残して、他のキャラクターとの差別化を図りましょう。