キャラクターの活用方法
キャラクターを使ったわかりやすい動画コンテンツの作り方
動画コンテンツを使用したマーケティングは、さまざまなメリットを享受できることから、多くの企業が取り入れている手法のひとつです。2020年から大手通信キャリアがサービス提供を始めた5G通信も追い風となり、動画コンテンツは増加の一途をたどっています。
そこで今回は、動画コンテンツの魅力や、キャラクターを使ったわかりやすい動画作成のコツをご紹介します。
■動画コンテンツのメリットとは
動画コンテンツは、テキストや静止画像のみで作られたコンテンツと比べて、多くのメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
▼短時間で多くの情報をユーザーへ届けられる
動画は、テキストや静止画に比べて圧倒的に多い情報量を、短い時間で届けることができます。
例えば「魚のさばき方」など、工程が多く複雑なものをテキストと静止画のみで表現しようとすると、何千文字ものテキストと、何十枚もの画像を並べることになってしまいますよね。動画コンテンツなら、数分程度の動画にまとめることとができます。
▼印象に残りやすい
人間の本能のひとつに、「動いているものに視線が集中しやすい」という特徴があります。webページ上の動画コンテンツは目に留まりやすく、見てもらえる確率も高まります。印象的なBGMやフレーズなどは、動画の視聴後も人間の記憶に残り、無意識に口ずさんでしまうこともありますよね。
動画コンテンツは視覚だけではなく聴覚などにも訴えられるので、より印象に残りやすいのです。
▼目に見えないサービスをわかりやすく表現できる
動画コンテンツなら、形がなく目に見えないサービスでも、わかりやすく表現することができます。
また、サービスを使用する体験をリアルに表現できれば、ユーザーが購入前にサービスを体感することができ、購入前の心理的なハードルをさげられます。
▼購買行動につながりやすい
「ユーザーの行動変容を起こしやすい」点も動画コンテンツのメリットです。ユーザーが商品やサービスに対して間違った解釈をしていた場合でも、動画を見ることでイメージを向上したり、商品の活用シーンやサービスの内容を正しく伝えることができます。
▼SNS等での拡散がしやすい
YouTubeやInstagramなど、ユーザーが動画視聴を行うプラットフォームに動画を投稿しておくと、シェアによる拡散も見込めます。Twitterなどのリツイート数を増やすことができれば、紙媒体やweb広告に使用する広告費を大幅に削減することができるかもしれません。
■わかりやすい動画制作のコツ
動画コンテンツには多くのメリットがありますが、その反面、間違った動画コンテンツを作成してしまうと、ユーザーの購買意欲をさげてしまったり、企業イメージを損なってしまったりすることもあります。わかりやすく効果的な動画を作るためのコツを紹介します。
▼目的、ターゲットを明確にする
動画を作成する際には、すでにキャラクターや商品、サービスなどのターゲッティングが済んでいることがほとんどだと思います。
さらにそこから、動画のターゲットを設定していきましょう。
▼音声なしでも伝わるようにする
動画コンテンツの重要な要素である「音」。
しかし、ユーザーの視聴環境や耳の不自由な方にも情報が届くように配慮する必要があります。テロップを入れるなど、音がなくても伝わるようにしておくと、動画視聴の途中離脱なども減らすことができます。
▼形のないサービスをビジュアル化する
形のないものを見えるようにできることは動画の強みです。
特に体験してみないとわからないサービスの活用シーンなどをユーザーが実際に体験しているかのように表現するように心がけましょう。
▼商品の見えない部分をビジュアル化する
形のある商品の紹介では、見えない部分を可視化するのもおすすめです。商品ができるまでの過程やこだわり、また商品を使用した結果得られたユーザーのインタビューなども効果的です。
■キャラクターを効果的に使うには
動画コンテンツにキャラクターを効果的に登場させるには、2つのパターンがあります。もともとキャラクターに設定してある性格やイメージに合わせて作成しましょう。
▼キャラクターが商品やサービスの紹介をする
キャラクターがユーザーを先導していくパターンです。商品やサービスの紹介をし、ユーザーの疑問などを解消していきます。しっかりタイプのキャラクターにおすすめ。
▼キャラクターがユーザー目線で体験する
商品やサービスをストーリーに沿って体験していきます。ユーザーがキャラクターに、自身を投影しながら視聴することで、聞きなれないサービスなども親しみやすく感じることができます。
■キャラクターを使った動画コンテンツの例
▼東京電力:でんこちゃん
でんこちゃんがユーザー目線で質問しながらストーリーが進んでいきます。ユーザーの疑問を丁寧に解消することに成功しています。
▼エクシードワン:エクシードちゃん
従業員が深刻に悩んでいるシーンに、エクシードちゃんが明るくアドバイスする形の動画です。「この会社なら、助けてくれそう」と、企業のイメージアップに一役買っています。
▼三井住友銀行(SMBC):ミドすけ
ミドすけは声を発しませんが、コミカルな動きやフリップなどを使って、登場します。愛嬌のある動きで、動画を最後まで見たくなりますね。
■おわりに
動画コンテンツは現代社会で欠かせないマーケティングツールとなっています。ユーザー目線に立って、効果的にキャラクターを取り入れながら、わかりやすい動画コンテンツをつくりましょう。