知っておきたいキャラクター予備情報
「キャラクターメディアミックス総収益ランキング」で見る世界的に人気のキャラクラー
日本はエンターテインメント関係のコンテンツを積極的に海外に輸出しており、日本国内だけではなく、海外でも人気を集めているオリジナルキャラクターが数多くいます。
そこで今回は、TitleMaxが制作を行った『キャラクター「メディアミックス」総収益の世界ランキングのグラフ』を参考に、どんなキャラクターが世界で人気を集めているかみていきましょう。
■1~10位に、日本発のキャラクターが5つもランクイン!
TitleMax
このグラフによると、1位~5位は以下の通りです。
1位:ポケットモンスター 総収益921億ドル
2位:ハローキティ 総収益800億ドル
3位:くまのプーさん 総収益750億ドル
4位:ミッキーマウス 総収益706億ドル
5位:スターウォーズ 総収益656億ドル
世界的に人気を集めているキャラクターが数多くランクインしていますが、1位のポケットモンスターと2位のハローキティは日本発のキャラクターです。
さらに、6位~10位に目を向けるとアンパンマンやスーパーマリオ、そして少年ジャンプといったおなじみのキャラクターが登場します。
6位:アンパンマン 総収益603億ドル
7位:ディズニープリンセス 総収益452億ドル
8位:スーパーマリオ 総収益361億ドル
9位:少年ジャンプ 総収益341億ドル
10位:ハリーポッター 総収益309億ドル
■注目したい売りあげの内訳
売りあげの内訳に注目してみましょう。
海外進出で支持されている「日本のコンテンツ力」
先ほどのグラフでは、15位にドラゴンボールがあがっており、総収益240億ドルを記録しています。
さらに20位にONEPIECEがあがっており、総収益205億ドルを記録しています。
ドラゴンボールとONEPIECEは少年ジャンプ発のコンテンツなので、3つを足すと総収益が786億ドルとなり、ハローキティーに次ぐ3位の売りあげがあることが分かります。 つまり少年ジャンプは、雑誌の売りあげだけで世界9位を記録しているのです。
更にキャラクターコンテンツの売りあげを足すと、1位~3位の売りあげを全て日本発のキャラクターが占めています。
ポケットモンスターと少年ジャンプはそれぞれ独自のコンテンツを持っています。コンテンツを持つのは大きな強みなのです。
売りあげの大半を占めるのはキャラクターグッズ
1位のポケットモンスターは、もともとゲーム作品ですが、総収益921億ドルのうち約611億ドルを「MERCHANDISE(=商品)が占めています。ゲーム作品の売りあげは約171億ドルで、「ポケモンカードゲーム」で知られるトレーディングカードの売りあげが約102億ドルです。
2位のハローキティは、 総収益800億ドルのうちキャラクター商品の売りあげが大半を占めています。
3位のくまのプーさんも同様に、総収益750億ドルのうち大半をキャラクター商品が占めています。
このようにグラフを見ると、一番売り上げの比率が大きいのはキャラクターグッズです。
つまり、海外展開をする際には、グッズ展開も重要な鍵を握るのです。
■世界で愛されるキャラクターを育てるためには
こうして世界で人気があるキャラクターを見てみると、どのキャラクターも日常的に触れることができますよね。例えポケットモンスターに興味がなくても、街に出かければ商品が売っているし、Tシャツを着ている人を見かけます。
また、テレビをつければCMやアニメ放送をみることができます。
このように「接点が多い」ことで、興味関心を持ってもらい親しみを感じてもらうことができます。
とはいえメディアの露出にはお金がかかりますし、大規模な予算を確保できないことも多いものです。
そこで、各キャラクターはSNSや動画配信等を活用し、全世界に向けて情報発信をし地道な活動を続けているのです。
コンテンツの売りあげを支えるのは「キャラクターの魅力」
先ほどコンテンツ力の素晴らしさに触れましたが、そのコンテンツの売りあげを支えているのは、「各キャラクターの持つ魅力」です。ビジュアル面だけではなく設定やコンテンツの質にもこだわり徹底的に磨きましょう。
また、海外進出にあたって、国内とは違うモデルでリデザインするケースも多くあります。その地域の文化や風土を踏まえたうえで、デザインや設定の変更など柔軟な対応を取ることも大切なポイントのひとつです。
■おわりに
TitleMaxが制作を行った『キャラクター「メディアミックス」総収益の世界ランキングのグラフ』から、オリジナルキャラクターの海外進出のポイントをご紹介しました。
人気を集めているキャラクターはどれも戦略がしっかりと練られており、多彩な活動を長年続けてきています。結果を焦らず、中長期的な目標を持って活動を続けてくださいね。