業種別・地域別キャラクター
エリア別!注目したい自治体のゆるキャラまとめ~中国・四国~
中国・四国地方には、人気を集めているゆるキャラが沢山いるのをご存知でしょうか。キャラクターマーケットでは、オリジナルキャラクター制作の参考のため、シリーズで自治体別のゆるキャラをご紹介しています。
今回は、中国・四国地方の自治体や観光支援を行っているゆるキャラを、各都道府県1体ずつピックアップしてご紹介します。
個性的なキャラクターたちの人気の秘密を探りましょう。
■【中国地方】鳥取県:トリピー
画像引用元:鳥取県「トリピー生誕20周年記念特設サイト|教科書に載らないトリピーの歴史」▼トリピーとは?
1995年「山陰・夢みなと博覧会」のためにマスコットマークとして考えられた「トリピー」。活動歴20年を超えるベテランのゆるキャラです。
鳥取県のPRだけではなく、健康づくりやお祭りなど多彩なイベントの広報でも活躍しています。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
2021年現在、11体ものバリエーションがあるトリピー。息の長い活動を続けられる秘訣は、バリエーションが豊富で使い勝手が良いだけではなく、地道な活動を継続しているから。キャラクターの知名度をあげるためにも、積極的に活用していきましょう。
■【中国地方】岡山県総社市:チュッピー
画像引用元:総社市「総社市イメージキャラクターチュッピーのお部屋」▼チュッピーとは?
平成20年に誕生したチュッピーは、「子育て王国そうじゃ」のマスコットです。画聖雪舟が総社市で年少期を過ごした際に、いたずらをしてお堂の柱に縛り付けられてしまい涙で描いたとされるねずみがモチーフ。
2016年には、ゆるキャラグランプリで第3位に輝いた人気のキャラクターです。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
自治体のキャラクターは、観光PRを目的としたものが多いですが、チュッピーはこどもたちみんなの幸せのために活動しています。
そのため、ターゲットである子どもを意識したデザインです。ターゲットを絞り明確にすることで、より訴求力のあるデザインになります。
■【中国地方】島根県:しまねっこ
画像引用元:しまねっこの部屋。「プロフィール」▼しまねっことは?
島根のPR活動をしている「しまねっこ」。食べ過ぎで少し動きが鈍いですが、誰とでもすぐに仲良くなることができる人気キャラです。
猫がモチーフで、語尾に「にゃ」がつきます。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
ゆるキャラは淡いパステルカラーや白を基調としたキャラクターが多いですが、しまねっこはハッキリした黄色です。目立つ色使いで印象に残るだけではなく、色んな場所にお出かけをすると写真が映える効果も。デザインだけではなく、色使いにもこだわることが大切です。
■【中国地方】広島県:アダピィ
画像引用元:ひろしま文化大百科 - アダピィ-▼アダピィとは?
広島の宮島にいる鹿をモチーフにし、広島県の木である紅葉型の前髪がチャームポイントのアダピィ。
地域の道路や河川を清掃したり緑化したりする「アダプト活動」を広めるために作られました。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
アダピィが持っている竹ぼうきとちりとりは、活動への参加を呼び掛けるため。多くの人に触れてもらうために、「使用承認基準」を設けており、広島県アダプト制度の趣旨に合致すれば簡単な手続きで利用することができます。
広報や啓もうを目的にしたキャラクターは、使用基準を緩和しより多くの人に触れてもらいましょう。
■【中国地方】山口県下松市:くだまる
画像引用元:いくっちゃ!くだまつ観光ガイド『下松市公式マスコットキャラクター「くだまる」』▼くだまるとは?
山口県下松市のマスコットキャラクターくだまるは、下松市のPR部長です。「松に星が降ってきた」という伝承がある下松。くだまるは、下松に舞い降りた星の妖精で、元気で明るくだれとでも仲良くなることができます。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
地名の由来から制作されたくだまる。多彩なモチーフがある中で、「地元らしさ」を感じられるエピソードがあると、地元の方がより親しみを感じてくれます。
地域に根付いた活動をしていくキャラクターを作る際には、名産品や特産物だけではなく地元の伝承にも注目してみると良いかもしれません。
■【四国地方】香川県:ツルきゃら うどん脳
画像引用元:うどん脳「うどん脳プロフィール・進化論」▼ツルきゃら うどん脳とは?
2011年7月7日の釜揚げ生まれという「ツルきゃら うどん脳」。うどんが大好きでうどんばかり食べていたら、妖怪になってしまったそうです。
2012年には、本場さぬきうどん協同組合公認「うどん大使」に任命されました。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
元人間の妖怪で、うどんが好きすぎてド天然な性格、そして身長は7cm~約2mというおおらかさ…。「うどん脳語録」などもあり作りこまれた設定ですが、それを感じさせないゆるさが魅力のひとつです。
癒し系のキャラクター作成をお考えの方は、うどん脳の設定に注目してみてください。ゆるいけれども作りこまれた世界観に引き込まれてしまいます。
■【四国地方】愛媛県今治市:バリィさん
画像引用元:いまばりバリィさん「バリィさんとは」▼バリィさんとは?
焼き鳥のまちとして知られる、今治(いまばり)生まれ今治育ちの「バリィさん」。怒ったことは1度しかないものの、今治弁を話すためちょっとキツイイメージがあるとか。
今治を元気にするために全国にPRしています。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
鳥なのに焼き鳥とお酒、そして貯金が好きというバリィさん。今治の名産品であるタオル生地の腹巻をしており、ミドル世代のおじ様を彷彿とさせるキャラクターではありますが、世代を超えて支持されています。
「共感喚起」を考えた時、ターゲットに近い年齢設定を行うことは珍しくありませんが、幅広い年齢に訴求したい時にはそぐいません。バリィさんの様に、ビジュアルや言動を磨くことで、世代を超えて愛されるキャラクターを作ることができます。
■【四国地方】徳島県:すだちくん
画像引用元:すだちくんオフィシャルサイト「すだちくん自己紹介」▼すだちくんとは?
平成5年に開催された東四国国体のために作られたマスコット「すだちくん」。徳島県の特産品であるすだちがモチーフです。
平成27年にはとくしま創生サポーターになり、平成29年からは徳島の「お接待文化」の伝道師である「COO(お接待提供主任者)」として活躍しています。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
笑顔を絶やさずに、元気のもとであるビタミンをみんなに振りまくすだちくん。すだちの持つフレッシュでさわやかなイメージにピッタリのキャラクターです。
モチーフは、ビジュアルだけではなく設定にも取り入れると、モチーフが持つイメージによる相乗効果が期待できます。
■【四国地方】高知県須崎市:しんじょう君
画像引用元:しんじょう君オフィシャルウェブサイト「プロフィール」▼しんじょう君とは?
須崎市の新荘川で、最後に目撃されたニホンカワウソをモチーフにした「しんじょう君」。カワウソの友達を探しに旅をしながら、須崎市のPRをしています。
2013年4月28日に誕生したキャラクターで、ゆるキャラグランプリ2016ではグランプリに輝いている人気者です。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
2017年には、ゆるキャラバンド「コレちゃんズ」を結成するなど、他のゆるキャラとのコラボを積極的に行っているしんじょうくん。須崎市では、「ご当地キャラまつり」を開催するなど全面期に活動をバックアップしています。
PRを成功させるためには知名度は必要不可欠です。自治体や企業ぐるみで積極的に活動の支援を行いましょう。
■おわりに
ゆるさの中にも、キラリと輝く個性があるキャラクターをご紹介しました。
ビジュアルだけではなく設定も磨き、積極的な活動を継続することで、知名度や認知度をあげることができます。
オリジナルキャラクターを作る前に、人気のキャラクターを参考にしてキャラクターの活動や運用といった展開もしっかりと考えておきましょう。