キャラクターに関する基本情報
ご当地キャラクターの運用前に触れておきたい!マーケティングとマネジメントのコツ
自治体や企業のご当地キャラクターやゆるキャラが数多く活動する中で、全国的な知名度アップや地域活性化に結び付かないケースが増えています。
全国の市区町村の約8割に公営もしくは民営のキャラクターが存在している昨今、キャラクターの認知度をあげるためにはマーケティングをしっかりとし、マネジメントを行うことが重要です。
そこで今回は、ご当地キャラクターのマーケティングとマネジメントのコツをご紹介します。
■キャラクターの全国的な認知度をあげるために
消費者の購買決定プロセスのモデルである「AIDMA」を例に、キャラクターの認知度をあげるポイントを考えてみましょう。
ポイントその1:存在を知る(Attention)
キャラクターの存在を知るってもらうためには、全国各地のイベントに参加したり、マスメディアに登場するのが効果的です。
とはいえ知名度が全くないキャラクターを取りあげてもらうのは難しいことも。
そのため多くのキャラクターが自前のSNSを持ち、認知度アップのために活動を行っています。
ポイントその2:興味を持つ(Interest )
SNSを持っているキャラクターは、地域以外の方とコミュニケーションをとることができます。
また、イベントなどで実際に触れ合ったり、マスメディア向けに話題を作ることも大切です。
リーチできる層を広げるために、他地域や他企業のキャラクターとコラボしたりするのも効オススメです。
ポイントその3:欲しいと思う(Desire)
地域内のみで販売するグッズを作成するとともに、地域外でも販売するグッズを作りましょう。グッズを制作する際にはファンの声を取り入れるのも大切なポイントです。
ポイントその4:動く(Move)
AIDMAでは、この段階を「記憶(Memory)」と定義しています。
しかし、ここでは「動く(Move)」に置き換え、ファンがキャラクターに親しみや興味を持ち情報収集をする段階としてみます。
商品にキャラクターだけではなく地域の説明をつけたり、観光情報をキャラクターが開設するコンテンツを制作することで、キャラクターや地域の情報を発信しましょう。
ポイントその5:行動に移す(Action)
キャラクターと実際に触れあったり、キャラクターの製品を購入してもらいます。イベントを開催したり、グッズの販売を行うことで、ファンがアクションを起こしやすくなります。
■地域に愛されるキャラクターを目指すには
キャラクターの認知度をあげるためには、全国だけではなく地元に目を向け、郷土愛の情勢をすることも大切なポイントです。
ターゲットを絞り込む
多くのファンに支持されるためにターゲットや活動を広げすぎてしまうと、地元の認知度があがらないケースは珍しくありません。
他地域で知られるよう運用すると、結果的に地元住民の認知度や郷土愛を醸成できることもありますが、特に活動当初は手を広げすぎずに地元やサービスのファンにターゲットを絞りましょう。
地道な活動に取り組んだり、地域の人々を取り込んで製品やサービス、イベントの企画などを行うことで、地元に愛されるキャラクターを作ることができます。地域に根差した活動には、地元にゆかりのある人物や有名人と交流を図ったり、地元で活動するスポーツチームを応援するなど多彩なものがあります。
何度もみて触れ合うことで愛着がわいたり親しみがわく効果が期待できます。積極的にファンと関わる機会を持ちましょう。
着ぐるみを作る
キャラクターの認知度を上げるためには、インターネット上の活動だけではなくリアルイベントでの活用が必要不可欠です。着ぐるみを制作し、自治体や企業のイベントでPRを行いましょう。着ぐるみを作ることで、双方向のコミュニケーションが可能になります。一方的な情報配信よりも親密度を高めることができるのです。
さらに着ぐるみはイベントだけではなく、コンテンツ制作にも活用できます。SNSへ投稿する写真や動画などにも使用することができるので、キャラクターを作ったら早いうちに着ぐるみも制作しましょう。
日頃からキャラクターに触れられる工夫をする
SNSや公式HPなどからの情報配信だけではなく、色んな所でキャラクターを見たり触れたりすることで親しみを感じます。グッズを販売・配布するのも効果的ですし、メディア露出を積極的に行ったり、LINEスタンプを配布するなど多彩な取り組みを並行して行いましょう。
■おわりに
沢山の人に愛されるキャラクターになるためには、地域の方に親しまれるのも大切なポイントです。最初から手を広げすぎずに、身近な方から関係を深めていきましょう。
地道な活動を継続するのは、結果が付いてこないとつらい時期があります。
しかし、継続することで拓ける道もあるので頑張りましょう。中長期的な視点を持ってマネジメントを行い、施策の振り返りと評価をするとともに、改善をしていくことも大切なポイントです。