業種別・地域別キャラクター
モチーフ別!注目したいオリジナルキャラクターまとめ~ゾウ~
人気を集めている動物モチーフのキャラクター。シリーズでご紹介しているモチーフ別のまとめですが、今回はゾウのオリジナルキャラクターをご紹介します。
自治体・企業などのゾウを使ったキャラクターには、どんな魅力があるのでしょうか。キャラクター制作の参考になさってください。
■埼玉県新座市:ゾウキリン
画像引用元:新座市産業観光協会 新座めぐり。「ゾウキリン」
▼ゾウキリンとは?
新座市には「雑木林」が多くあります。そんな新座をPRするために誕生したのが「ゾウキリン」です。
2010年9月10日に発見され、11月1日に捕まりました。居心地の良さにひかれて、そのまま新座に住み着いたようです。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
雑木林をゾウキリンと読み、新座市に来てしまったゾウキリン。モチーフを組み合わせるケースは多くありますが、ゾウとキリンの組み合わせはユニークですね。キリンの柄だけではなくベースの色使いも使用することで、「ゾウ」と「キリン」の組み合わせがハッキリと分かるようになっています。
一見関係なさそうなモチーフ同士が、実は読み間違えで繋がっているのも面白いアイディアです。
モチーフの選定は、キャラクターのイメージを左右する大切なポイントです。モチーフにもこうした物語があると、興味をひかれたり親近感を覚えてもらうきっかけになります。
■福岡商工会議所:よかぞう
画像引用元:福岡商工会議所「イメージキャラクターよかぞう」▼よかぞうとは?
頭がジョウロになっており、たっぷりと水が入っている「よかぞう」。優しくて面倒見が良く「おせっかい」な一面もあります。
首に巻いているスカーフは、地元の名産である博多織です。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
ゾウは水浴びをするイメージがありますが、頭がジョウロになっているのは珍しいですね。ジョウロから草や木に水をかけることで、「早く大きくなってね」と応援してくれます。インパクトがあるだけではなく、企業の姿勢を体現している大切なポイントでもあります。
キャラクターのビジュアルを見ただけで、企業姿勢や思いも伝わるのは素敵ですね。コンセプトを考えるだけではなく、キャラクターを通してユーザーに「伝える」ことにも気を配りましょう。
■JAバンクキャラクター:よりぞう
画像引用元:JA横浜「よりぞうって?(JAバンクキャラクターのご紹介)」▼よりぞうとは?
想像力や発想力が豊かで、まちの人に親身になって寄り添う「よりぞう」。性格はおっとりしていてマイペースです。
シッポに咲いた花を手にチアダンスを踊ったり、困ったときには花占いに頼ったりすることもあります。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
ゾウの持つ優しさや安心感を活用したキャラクターです。頑張っている人を応援するだけではなく、役に立ちたくて一生懸命になる優しさも魅力のひとつ。
こうした設定があることで、キャラクターを通して企業に対しても安心感や信頼度を高める効果が期待できます。設定はモチーフやコンセプト、企業イメージ、製品やサービスにかける思いなど、沢山のポイントを踏まえたうえで考えましょう。
また、せっかく考えた設定も眠らせておいては意味がありません。キャラクターと一緒にPRし、設定を広めていくのもお忘れなく。
■佐藤製薬:サトちゃん
画像引用元:[ 佐藤製薬 ] サトちゃんシティ▼サトちゃんとは?
薬局の店頭で見かける人気キャラクター「サトちゃん」。1959年に誕生しました。
妹のサトコちゃんと一緒に、毎日パトロールをしてサトちゃんシティを守っています。スポーツが大好きで、趣味は野球と水泳と音楽です。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
サトちゃんは薬局の店頭で、みんなを迎えてくれるおなじみのキャラクター。60年以上も愛され続け、年齢や性別を問わず人気を集めています。
サトちゃんの活動は店頭だけではなく、Web上の「サトちゃんシティ」では、マガジンを読んだりゲームパークで遊ぶことができます。
さらに、ポイントをためるとサトちゃんグッズと交換可能です。
Webでは、定期的に訪問したくなる仕組み作りをすることで、ユーザーとのゆるい繋がりを保つことができます。
WebサイトやSNSを活用しているオリジナルキャラクターは多くありますが、情報を一方的に配信するだけでユーザーとの繋がりを保つのは難しいといえます。コミュニケーションの取り方を考え、繋がりを保ち深める施策を行いましょう。
■おわりに
キャラクターのモチーフを選定する際、動物の持つイメージや習性は重要なポイントです。安易にモチーフを決めずに、コンセプトやターゲットに合っているかしっかりと考えましょう。
また運用にあたって、ユーザーとの距離をどう保つか、関係性をどうやって構築していくか考えておくことも大切です。
長く愛され続けるキャラクターを作るためにも。ブランディングだけではなく運用面もしっかりと考えておきましょう。