業種別・地域別キャラクター
業種別!注目したいマスコットキャラクターまとめ~スポーツ/オリンピック・パラリンピック編~
新型コロナウイルスの拡大により、2020年から1年間の延期が決まった東京オリンピック・パラリンピック。4年に1度世界中の注目を集めるスポーツの祭典には、毎回魅力的なマスコットが花を添えています。
そこで今回は、東京2020のマスコットキャラクターであるミライトワとソメイティ、そして1998年の冬に開催された長野オリンピックのスノーレッツをご紹介します。
■東京オリンピック:ミライトワ
画像引用元:東京2020オリンピックマスコット▼ミライトワとは
ミライトワの名前は、「未来」と「永遠(とわ)」、2つの言葉からなる造語です。「素晴らしい未来を永遠に」という願いが込められています。特技はどんな場所にも瞬間移動できることで、正義感が強いだけではなく運動神経も抜群です。
ミライトワのデザインには、大会エンブレムと同様に藍色の市松模様が使われています。「温故知新」がコンセプトに掲げられており、「伝統を重んじる古風な面と最先端の情報に精通する鋭い面」を表現しています。
▼ミライトワのポイント
コンセプトをもとにオリジナルマスコットやキャラクターを制作するとき、メインとなるモチーフを創作することは珍しくありません。既存の動物やアイテムをモチーフにすると、イメージや生態に引っ張られてしまいます。
しかし、全くイメージがついていないので、設定や意図を正しく理解してもらうために広報が必要になります。
■東京パラリンピック:ソメイティ
画像引用元:東京2020パラリンピックマスコット▼ソメイティとは
ソメイティは、桜を代表する「ソメイヨシノ」と、非常に力強いという意味を持つ「so mighty」を組み合わせて名づけられました。桜の触角と超能力が特徴で、顔の両サイドにある桜の触覚でテレパシーを送受信できます。
さらに、市松模様のマントで空中飛行が可能。強さと自然を愛する優しさを持つキャラクターです。
ソメイティにも、大会エンブレムと同じ藍色の市松模様があしらわれています。「桜を愛でる日本の心とパラリンピックアスリートの素晴らしさ」を印象づけるマスコットです。
▼ソメイティのポイント
ソメイティは桜をモチーフにしており体がピンク色ですが、ソメイヨシノよりも色が濃くハッキリとしています。淡い色は力強さよりも優しい印象が強くなってしまいますよね。配色にもこだわることで、コンセプトをより適切に伝えることができます。
さらに、輪郭が太く色使いがハッキリとしているため、色覚に異常があったり弱視の方でも見分けがつきやすいのも魅力のひとつです。障害の有無や度合いに関わらずに多くの人が利用できる「ユニバーサルデザイン」を取り入れることもまた、より多くの方にマスコットに親しんでもらうための大切な配慮です。
■長野冬季オリンピック:スノーレッツ
画像引用元:JOC「長野オリンピック1998 マスコット紹介」▼スノーレッツとは
フクロウをモチーフとしたマスコット「スノーレッツ」。画像の左から「スッキー」「ノッキー」「レッキー」「ツッキー」という名前があります。
スノーレッツは、冬季オリンピックをイメージする「雪(SNOW)」に、「さあ、一緒に!」と呼びかける(LET'S)、さらに「フクロウの子供たち(OWLETS)」を掛け合わせた造語です。
フクロウは、日本だけではなく世界に分布しており、古くから「森の知恵者」として親しまれてきた鳥。世界中から多くのアスリートが集まるオリンピックにピッタリのモチーフです。
▼スノーレッツのポイント
スノーレッツのデザインには、「美しく豊かな自然との共存」という長野オリンピックの理念が織り込まれています。
さらに、色んな色を身にまとった個性的な4羽が仲間として活動することで、多様性や個性を尊重する姿勢を感じ取れます。コンセプトを明確にするだけではなく、しっかりと具現化することも大切なポイントです。
■おわりに
スポーツ業界では、沢山のマスコットが活躍しています。オリンピック・パラリンピックのマスコットは、日本だけではなく海外の方にも親しんでもらえるようにデザインされています。
海外展開を視野に入れたり、より多くの方に愛されるマスコットを作りたい方は、ぜひオリンピック・パラリンピックのマスコットに注目してみてください。