業種別・地域別キャラクター
業種別!注目したい企業のゆるキャラまとめ~公共~
オリジナルキャラクターを作る際に、競合調査をしたり人気キャラクターを分析したりして、自社のキャラクターにいかすケースは多くありますよね。そんなニーズに応えるべく、キャラクターマーケットでは業種別でオリジナルキャラクターをご紹介しています。
今回は、官公庁などの公共のキャラクターを見ていきましょう。公共のキャラクターはターゲットが広いため、官公庁だけではなく幅広い方に親しんでもらいたいキャラクター作りの参考になります。
■厚生労働省:けんけつちゃん
画像引用元:厚生労働省「けんけつちゃん:けんけつちゃんって」厚生労働省の献血キャラクター愛の妖精けんけつちゃんは、チッチという名前です。いつもみんなのことを第一に考えるがんばり屋さんで、日本中の人と友だちになることが夢です。
広い心の片隅に浮かんでいる小さな島「たすけアイランド」に住んでいます。この島に住んでいる妖精たちはみんな、困っている誰かを助けるのが仕事です。
けんけつちゃんは、献血の宣伝係・呼びかけ係・案内係・アフターケア係の4人の仲間がおり、4人の愛の妖精のリーダーです。
また、たすけアイランドやボランティアにもたくさんの仲間がおり、協力し合いながら献血のサポートを行っています。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
チッチのデザインは、血の赤をベースにしながらも可愛らしくまとめられています。耳は愛のしずく(血液)できており、愛(献血の量)が不足すると、耳が小さくなってしまうという設定があります。みんなが献血に協力することでチッチが元気になります。
設定を作って物語を展開することで、親しみを感じてもらうだけではなく、製品やサービスへの知見を深めてもらうことができるのは参考にしたいポイントです。
■警視庁:ピーポくん
画像引用元:警視庁「ピーポくんのプロフィール」昭和62年に誕生した警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」。人々の「ピープル」と警察の「ポリス」からとり「ピーポくん」と名付けられました。
デザインのモチーフは、いろんな動物の可愛らしい部分。社会全体の動きを素早くキャッチするアンテナと、都民の声を幅広く聞くための大きな耳が特徴的です。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
ピーポくんは登場から現在に至るまで、イベントや広報活動を積極的に行っており、警視庁管内では認知度が非常に高いキャラクターです。単にイベントに起用されているだけではなく、グッズや冊子そしてホームページなど、いたるところでピーポくんを見かけ接点が多数あります。
認知度をあげるためには、接点を増やして興味を持ってもらうことが大切です。地道な活動を長く続け、結果を焦らないようにしましょう。
■緊急地震速報:ゆれるん
画像引用元:緊急地震速報利用者協議会「緊急地震速報ロゴマーク愛称募集」平成19年から緊急地震速報の周知・広報を目的としてロゴマークが設定されており、平成21年公募で名前が決まりました。「ゆれるん」の名称は、地震の揺れが来ることを知らせる「ゆれ」と、気象庁のマスコットキャラクターである「はれるん」の「るん」からとっています。
「二人で災害の防止にがんばっていただきたい」という願いが込められた名前です。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
キャラクターや名前を公募することで、認知度をあげより多くの人に周知することができます。
また、例え採用されなかったとしても、一生懸命名前を考えることで親しみを感じてもらえます。デザインや名前を公募するのも、キャラクターをより多くの人に愛してもらうための施策のひとつです。
■内閣府:マイナちゃん
マイナちゃんは、マイナンバー法成立日と同じ5月24日に生まれた女の子。ずっと昔から日本に住んでいたシロウサギの妖精です。マイナンバーのPRキャラクターとして多彩な活動をしています。
マイナちゃんは目や耳が「1」になっており、マイナンバーが「1人に1つ」ということを表しています。
さらに、手に「1」を持っていて、「マイナンバーを大切にしていただきたい」という願いが込められています。
▼オリジナルキャラクター制作で参考にしたいポイント
マイナンバーの周知・広報を行うマイナちゃんは、「1」をデザインに取り入れることで、数多くあるうさぎをモチーフにしたキャラクターと差別化をはかっています。
このようにモチーフを複数使用することで、人気がある動物を起用しても差別化をはかりやすくなります。モチーフの候補は複数考えておきましょう。
■おわりに
公共のゆるキャラをご紹介しました。どのキャラクターも宣伝・広報活動を積極的に行っており、性別・年齢問わずに多くの人に親しまれています。
デザインだけではなく、ぜひ活動の内容や展開にも注目してみてください。