知っておきたいキャラクター予備情報
誰かに話したくなる!人気キャラクターの意外な設定
キャラクターマーケットでは、折に触れてキャラクター設定の重要さに触れてきました。
そこで今回は、角度を変えて「誰かに話したくなる!人気キャラクターの意外な設定」をご紹介します。
人気キャラクターの意外な設定に触れることで、キャラクターにより興味を持ったり、魅力が深まることも多くあります。オリジナルキャラクターの設定を考える参考になさってください。
■ハローキティ:キティちゃんは猫ではなく女の子
画像引用元:サンリオピューロランド「キャラクター|ハローキティ」日本を代表する人気キャラクター「ハローキティ」。身長はリンゴ5コ分、体重はリンゴ3コ分。…そして、「明るくて、ハートのやさしい女の子」と公式サイトで紹介されています。
実はキティちゃんが猫ではないことは、2014年にクリスティン・R・ヤノ氏が、Los Angeles Timesに語った記事がもとになっています。
ヤノ氏は、世界最大規模のキティちゃんの展覧会「ハロー!ハローキティのスーパーキュートな世界への体験」の学芸員を務めており、展示会でキティちゃんを猫と表現しようとしたところ、サンリオから指摘が入ったとか。「キティちゃんは小さな女の子でペットもいる」(意訳)と。
■ミッフィー:×は鼻と口の両方を表している
画像引用元:dickbruna.jp「みみよりブログ|ミッフィーのお顔にあるバッテンは?」ミッフィーちゃんの×は口だけではなく、口と鼻両方を表しています。作者であるディック・ブルーナーは「シンプルに描く」ことを大切にしており、鼻と口を×で表しました。
さらにお父さんやお母さん、おじちゃんとおばあちゃんには、×の真ん中に1本の横線があります。これは皺を表しているとか。
ちなみにミッフィーちゃんは、絵本の中でお口を開けて歌ったり、お口をまあるくさせて驚いたりしています。普段はあまり見られない表情を探してみるのも、楽しみのひとつと言えます。
■ムーミン:スナフキンとミィは姉弟
画像引用元:ムーミン公式サイト「スナフキンとちびのミイは姉弟!? 母親の名前は?」小説「ムーミンパパの思い出」内で、若き日のムーミンパパはスナフキンの父であるヨクサルと同乗し船で冒険の旅に出ます。
王さまの島でまんまるくて豪快なミムラと出会ったヨクサルは感心し、それからいつもいっしょにいました。そのあとミムラの末娘が生まれミイと名付けられ、スナフキンはその後生まれたと考えられています。
しかし、物語の中ではヨクサルがミイのお父さんなのかは触れていません。スナフキンがミムラのことを、「ぼくにもママだった」と言い、ムーミンパパが「そうさ」と答えていることから、姉弟であることは間違いがないでしょう。
ちなみに、「ムーミンはカバじゃない」のも有名な話しではありますが、スウェーデン語のムーミンの名前は「Mumintrollet(ムーミントロール)」。トロールは北欧の伝承に登場している妖精の一種ではありますが、ムーミンは伝統的なトロールや妖精とは異なりオリジナルの生き物。だから、妖精ではないんだとか。
■アンパンマン:アンパンマンワールドはみんな妖精
アンパンマンワールドに人間はいないのを知っていますか。
実は、ジャムおじさんとバタコさんも、人間の姿をしてはいますが妖精なんです。「アンパンマンの顔は、妖精が作るから入れ替えることができる」って考えると納得がいきますね。
ちなみにジャムおじさんとバタコさんは家族や肉親ではなく無関係。とは言え一緒に暮らしているので、家族に近い関係といえるかもしれません。
そしてアンパンマンの顔に詰まっているのはつぶあんで、アンパンマンがご飯を食べないのはあんこがエネルギーになるから。アンパンマンの運動量を支えているあんこって凄いですね…。
アンパンマンは、各キャラクターごとに設定が作りこまれており、背景を探るのも楽しみのひとつです。
■おわりに
人気キャラクターの意外な設定をご紹介しました。一つひとつの作品やキャラクターには、こうした意外と知られていない設定がまだまだ沢山眠っています。
こうした隠れた設定は「秘密」に近いものがあります。秘密を共有することでキャラクターとユーザーの距離をグンと縮めることができますよ。
また設定に拘ることで、キャラクターがより輝きを増し、他のキャラクターと差別化をはかることができます。デザイン面や戦略だけではなく、設定をしっかりと考えて物語を紡いでみませんか。