ロゴ用語集
ことえり
1992年からOS X MavericksまでMac OSに標準で採用されていた日本語入力システムのことをいいます。日本語入力や変換だけでなく辞書機能もあり、幅広い用語に対応していたことから評価されていました。
ことえりとは?
Appleの主力商品のひとつ「Mac OS」に、かつて標準で備わっていた日本語入力システム(IME)です。名称は源氏物語に登場する一説「言選りをし(言葉選びをし)」に由来します。
2014年10月にリリースされた「OS X Yosemite」以降は、ことえりにかわり「日本語IM」という日本語入力エンジンが採用されています。
IMEとは?
パソコンやスマートフォンでの日本語入力や漢字・カタカナへの変換などを補助してくれるものです。ことえり以外にも「MS-IME」や「ATOK」、「Google 日本語入力」などが知られています。その他にも手書き入力による漢字の検索機能や辞書ツールが含まれていることが一般的です。
IMEはインストール次第で自分で好きなものを設定することができます。汎用性に富んだ変換能力や検索機能の充実はもちろん、方言や流行り言葉に対応しているものなど、システムによって特色はさまざま。どのシステムを選ぶかによって入力のしやすさが変わるため、自分に合ったIMEを選ぶ必要があります。
ことえりの特徴は?
1992年に登場した当初は機能的にも他の日本語入力システムに劣るとされていましたが、バージョンアップを重ねるごとに機能が飛躍的に向上。2004年の「ことえり4」以降は優れた日本語入力システムとして知られるATOKと肩を並べるほどの機能になったといわれています。またアイヌ語や関西弁の入力が可能に。
2017年5月現在でも、Appleのサポートは続いており、あえてことえりを使用するユーザーもいるようです。
ことえりとGoogle日本語入力
Macユーザーがよく使用するIMEには、ことえりの他にGoogle 日本語入力が挙げられます。名前の通りGoogleが開発したIMEで、豊富な変換辞書機能や、機能の割に容量が小さいことなどがメリットとして挙げられます。
またタイプミスを行った時に、正しいと予想される変換を表示する「もしかして機能」や、幅広い分野の用語を正しく表示する変換機能が備わっていることも、評価される理由のひとつ。そのためことえりではなく、あえてGoogle 日本語入力を利用しているユーザーも数多くいます。