ディレクター

ディレクターとはアートディレクターとも呼ばれる職業で、デザインの現場におけるリーダーの役割を担います。ディレクターにはデザイン的な技術だけでなく、管理能力やコミュニケーション能力などさまざまな能力が必要になります。

ディレクターとは？

複数でデザインを行う現場において、リーダーの役割を果たす役割のことです。アートディレクター（AD）とも呼ばれています。業界や媒体を問わずに必要となる存在で、各案件の責任者となり、通常はクライアント様との打ち合わせからコンセプトの企画・決定、制作指揮までを一貫して行います。

ディレクターはデザイナーではなく、目的に沿った要件定義の作成・決定やスタッフへの明確な指示と進捗管理などを行い、クライアント様の目的に沿った制作物を作ることが目的です。そのためデザイナーとしてのスキルを持ち合わせていないディレクターも数多くいます。

ディレクターに求められる主な能力は以下となります。

ディレクターは現場で働くデザイナーを取りまとめるとともに、進捗管理なども行います。そのため案件がどの段階まで進んでいるのかなどを正しく把握することや抜け漏れがないかを管理することが求められます。

またデザイナー一人ひとりの進捗管理もディレクターの仕事のひとつ。仕事が滞っていないか、大きな問題が発生していないかなどについても管理する必要があります。

デザイナーはクライアント様と直接お会いし、要望を伺う立場でもあります。そのためコミュニケーション能力や相手の要望を引き出すヒアリング力などが必要不可欠です。

また進捗管理を行う上では、現場で働くデザイナーとのコミュニケーションや、助け合えるチームコミュニケーションの補助も必要となります。

残念ながら、クライアント様の要望をすべて叶えることが難しい場合もあるでしょう。こうした場合に必要となるのが調整能力です。限られた予算や製作期間の中で実現可能な要件定義を作成するとともに、デザイナーのスケジュール管理などを行い案件の制作を進めます。

ロゴマーク作成の現場にも、ディレクターは存在します。ディレクターには営業担当としての役割を担う人も多いため、わからないことがある場合はまずディレクターに相談するのがよいかもしれません。