ロゴ用語集
商標登録
商標登録とは、ロゴマークなどの商標を他者に勝手に利用されないよう、商標法で使用権を主張するための制度です。商標登録には手続きの際に費用がかかりますが、ロゴマークを商標登録しておくことは、自己ブランドや利益を守ることにつながるため、重要な工程のひとつといえます。
商標登録とは?
商標法で定められた「商標」を独占的に使用するための法的制度のことをいいます。また消費者側の混乱を避けるという目的もあります。言い換えれば、使用者が商標を安心して使用するために、また消費者が安心して消費活動を行うために作られた制度だといえます。
「商標」とは商標法第2条第1項で規定された文字や形などを指しますが、2016年の法改正に伴って音や色彩、動きがついた画像なども商標登録できるようになりました。
ロゴマークの商標登録とは?
ロゴマークもまた、商標法で定められた「商標」のひとつと認識されており、商標登録することができます。ロゴマークの商標登録の方法には以下のパターンがあります。
- ・文字部分(ロゴタイプ)だけを登録
- ・イラスト部分(シンボルマーク)だけを登録
- ・ロゴタイプとシンボルマークをセットにして登録
どのパターンで登録するかによって、商標侵害が認められるかどうかが変わります。可能であれば、いずれのパターンでも登録しておくのがよいですが、費用を抑えるなら使用頻度の高いパターンで登録するのがおすすめです。
商標登録することで何ができる?
商標登録することで、以下3つを主張することができるようになります。
- ・登録した商標の独占利用権
- ・類似商標の使用差し止めや賠償請求
- ・他者への使用権の許諾
ロゴマークを商標登録すべき理由
ロゴマークは企業や商品のブランドの顔となるものです。それがもし勝手に使用されたり、似たようなものが使用されたりすると、ブランドイメージや利益を侵害される可能性ががあります。
ここではある企業のロゴマークが侵害された場合を想定してみましょう。利用者は「あのロゴマークを使っているからあの企業の商品に間違いない」「似ているから類似商品だろう」と思い込み、購入・利用してしまうかもしれません。ここで利益の損失が生まれます。
さらに、商品やサービスが満足度の高いものでなかった場合、ロゴマークの本来の所有者である企業のブランドイメージも悪くなる可能性が。前述した「目に見える損失」だけでなく、目に見えない信頼まで失ってしまうかもしれないのです。
ロゴマークが発揮するブランディングイメージには計り知れないものがあります。使用者の利益と消費者の安全を守るために、ロゴマークの商標登録はぜひ行っておきましょう。